スマホも地図アプリも無くても冒険は出来た❕中国から中央アジア ~シルクロード横断ディープ旅~ カザフスタン編⑥
<2度目のアルマティ滞在>~帰って来てもまだ優しいアルマティーの友人達と落ち着く空間で英気を養う~
《日本・カザフスタン有効の証・博物館》
翌朝は朝起きてすぐに皆で街に出た。
そして博物館に行ったらそこはすごいデカい所で、入場するといきなりだだっ広いホールがでーんとあり、驚いたことにその中央の天井から大きな何メートルもある幕が2つ左右に垂れ下っていた。
その幕は右はカザフスタン、何と左が我が日本の国旗が入った垂れ幕だった。
いやー、こんな所にも日本の影響があるとは思わなかった。どうやら友好の為にこの博物館には日本政府がかなり多く出資しており、中の展示には日本の人形などが展示されていた。
ここでも日本のODAの影響力を目の当たりにするが、肝心の多くの日本人はこのことを知らないんじゃないかと思う。
《アルマティ最後にモテまくる》
その後今後キルギスタンでもトレッキングがしたいため、今の装備ではとてもとてもという事で、アウトドアショップ・Columbiaに寄ってみた。
ここではまだ何も買わなかったが、そこの店は店員が二人ともロシア系の若い美女で、またスイスコンビが電話番号を聞こうとしていたが、相手にされておらず俺には親切だった。そして何と俺には電話番号を教えてくれる感じだったが、もうすぐカザフスタンを出るので残念ながら交換はしなかった。
これはカザフスタンで俺の時代が来たんじゃないか!?
ウルムチのクラブでは全く人気無く苦杯を舐めたが、ここカザフスタンでは俺はノリに乗っている! ここでは日本人に対して好印象な人が多いんだろうか?
逆に日本ではカザフスタンに対するイメージ自体をあまり持っていないというのに。。
何だか申し訳ないような、少しくすぐったい気分である。
一旦違う大きな専門店に行き寝袋とマットとカバーを購入したが、ここはなかなかの値段だった。そして再度さっきのロシア人娘の店に戻り防水ジャケットを買った。その後一旦家に戻りランチを食べてヘイドリアンと2人で出かけた。
今日はとりわけ予定が無かったので、モスクを目指し街をブラブラしながらカフェに寄ってコーヒーを頼んだら、めちゃ可愛いロシア系のウエイトレスがサーブしてくれて、Japaneseが好きだと言っていてヘイドリアンには見向きもせず、俺だけに何かクッキーのようなものをサービスしてくれた!
いやー、素晴らしいぞ! カザフスタン!
カフェを出て歩いていると、雨が降って来たので大きな図書館か何かの建物の下で雨宿りをしていたら、カザフ人の4人組の女子高生と思われる女の子達が一緒に写真を撮って欲しいと頼んできた!それも4人共美人という素晴らしさ!
最初俺と嬉しそうに女の子達は写真を撮り、ヘイドリアンが自身のカメラを持ち出してきたのでしょうがなく彼女らは奴とも写真を撮ったという感じだった。
ここではアイドルか!いやー、本当に楽園にやって来てしまったんだ、俺はついに!
このままこの4人とどこかに行ってしまいたかったが、言葉もほぼ通じないし、引き続き野郎(ヘイドリアン)とウォーキングツアーを再開した。
ここで俺からの提案だが、日本で非モテなどと言われたり童貞の諸君は是非カザフスタンに旅をしに来て欲しい! ここではきっと違った自分に出会えるはず! 脱童貞はこのカザフスタンで迎えよう!!!
*ただモテたかったら、決してウルムチのクラブには行かないように。。
ようやくモスクにつくが半ズボンの俺達は中に入れず外観だけ楽しんだが、雨上がりで虹がモスクの裏に掛かっておりそれが綺麗だった。別にここのモスク自体は大したことないが、虹によって何か少し幻想的に見えた。そしてここに来る途中にも色々とローカルの人達とのやりとりがあってそれが面白かった。
この中央アジアを何も見ることがないつまらない地域だという旅人もいるが、ここは有名観光地などでは決して味わえない魅力にあふれていると思う。
結局観光地で感動できるものなど限られてるし、こういった予定してない出来事やハプニングは何倍も印象に残るのだ!
要は旅なんて自分がどう楽しむかってことだろう。
《Elran達から受けた、カザフスタンで最後のオモテナシ》
そして家に戻って例のElranの友達のベンツ君(たぶん最初に会ったときに名前は聞いているが覚えておらず、もう一度聞くのが失礼な程時間がたってしまったのでそのままベンツ君)と合流してあの麗しのベンツで郊外にあるちょっと高そうなカザフ料理のレストランに連れて行ってもらった。
そしてここに来たのはElran、ベンツ君、俺とビクトールの4人。ヘイドリアンの野郎はというと、例の前回バーに行ったあの女の子・アゼルと最後の夜という事で遊園地デートに行きやがった。
その際も陰獣・ヘイドリアンは、この日のレストランも予約してくれて今までさんざん世話になりっぱなしのレジェンド・Elran達にも悪びれた様子も全くなく堂々と、
”俺はこれから女と遊びに行くからそんなレストラン行かない“
って感じで断って行ってしまいやがった。。
一体どんな育てられ方をしたんだろう。。?
確か親はエリートで世界を股に掛ける弁護士やら医者やらの家計だったはず。Elran達の親切もやってもらって当たり前だと思っているのだろうか??
15歳も上の俺の事ももしかしたら、”東の国から来た行き遅れの下僕”くらいに思ってるいるのかもしれない。。
ま、それはさておきこのレストランは日本の御座敷のように床に座って食べる造りで、料理も串刺しなど色々美味かった。
その後小さなパブみたいな所にビールを買いに行ったが、そこではやけに肉感的な女の子が一人でカウンターの向こうにいたのだが、お持ち帰りビールを注文すると何と空の使いまわしの1.5ℓのペットボトルに直接バーから注いでいてびっくりした。
こんな所でペットボトル再利用してるんだ!
意外とリサイクルの先進国かもしれない。
何本か入れてもらっている間にも、照れながらしきりにベンツ君がその肉感的な女子店員に話しかけているのでこっそりとベンツ君にあの子の事が好きなのかと聞いてみたら、只今絶賛狙っているとの返答。
頑張れ!ベンツ君!!
ただ客観的に見ると相手はベンツ君の事をただのちょくちょく来る客の一人、くらいの扱いしかしてないような気もするが。。
その後Elran宅に帰りビール飲みながらトランプをしてカザフスタン最後の夜は更けて行ったが、あのヘイドリアンのバカは遅くまで帰ってこなかった。。。
そしてちょっと寂しかったのは最高の料理でもてなしてくれた、Elranの妹と最後ゆっくり挨拶出来なかった事だった。
)
D15 地球の歩き方 中央アジア サマルカンドとシルクロードの国々 2019~2020 (ウズベキスタン カザフスタン キルギス トルクメニスタン タジキスタン)