スマホも地図アプリも無くても冒険は出来た❕中国から中央アジア ~シルクロード横断ディープ旅~ ウズベキスタン編⑨
<サマルカンド滞在③>~郊外の古い王国に日帰りトリップ、独特の雰囲気の町は落ち着く~
《日帰りトリップtoシャフリサーブス》
翌朝は朝起きて朝食を食べて、宿でチャーターをお願いしていた車が9:00にやって来た。
今日はシャフリサーブスという昔の王朝があった町にデイトリップする予定だ。メンバーは俺とピーター&エリアナカップルに加えこの宿で仲良くなったオランダ人の男クム・26歳。
途中の景色は思ったより素晴らしい山道で、カザフスタンを思い出した。ルックアウトポイントから見下ろすカーブの山道とシャフリサーブスの町は独特の風景だった。ドライバーが飛ばしたおかげでシャフリサーブスの町には11:00頃着いた。
ここは今までのタシュケント・ブハラ・サマルカンドのどの町とも違った雰囲気を持った町だ。本当に田舎町の中に昔の遺跡(王宮跡)などがあるだけ。
人々は外国人をものめずらしそうに遠目から見て手を振ってきたり、挨拶したりジロジロと見て来たり様々な反応だ。
最初に王宮を通って当時シャフリサーブスを統治していた支配者のティムール像の方に行くと、その周りで何組ものウェデング姿が艶やかなカップルが結婚式を行っていた。最初は合同結婚式か何かだと思ってよく見てみると違ったようで、それぞれ全く関係ないグループが個々に結婚式をしているようだ。こういった場所でやるのが現地では人気らしいが、一体どの人がどの式の参列者か分からなくなりそうである。
そして一人のローカルの男がその後ずっと俺達の仲間のオランダ人のクムに何故かずっと付きまとってきた。どうやら別に金をせびっているわけではなく、また英語も話せないのでそいつが一方的にロシア語で話しかけて来るといった感じだ。
俺はうっとうしかったので無視していたが、人の良いクムはずっと彼をそのままにしていた。奴の目的はなんなんだ?クムが言ってることが分からないと何度も言ってもお構いなしにひたすら自分の話をしてくる、本当におかしなやつだ。
そして更に建造物が並ぶエリアに向かうとティムールの息子の墓が展示されてたりして、その裏にモスクがあるので行ってみると、そこにはイスラム帽を被った男達が次々と集まって来て中でお祈りをしていた。
どうやらちょうど礼拝の時間だったらしく、こんなにも大勢が一斉に並んで祈っているのを見たことがなかったので、圧巻だったのと同時にここではズカズカと中に入っていける雰囲気ではなかったので外からひっそりとその様子を眺めていた。
帰り道腹が減ったのでローカル食堂でシャシュリック・ナン・サモサを食べたが、客のうちの一人が何やら怪しげな灰みたいなのを口に入れていたので、何かと聞くとどうやら口に直接入れるタバコみたいだ。
少しもらって口に入れてみるとピリピリっとした感覚が舌の上を走った。ちょっといたい。何かしびれ薬でも入れたような感じで、タバコというより完全に別の刺激物で感覚は少しミャンマーの噛みタバコのキンマーに似ていた。
そして午後2:00頃車に戻り少しドライバーに待ってもらい皆で王宮の上に登ってみた。ちなみにここでもまださっきの可笑しなローカル君がクムにまとわりついている。ここら辺は全く高い建物が無いのでこの王宮公園全景を始め遠くの山まで見えて綺麗だ。ただウズベキスタンは砂漠が多いせいか砂が舞っており、常に景色がかすんで見える。
ここで皆で写真を撮ったのでそれでようやく例のローカル君は帰って行った。いったい何がしたかったのか全く分からないが、とにかくクムお疲れさん。
その後シャフリサーブスの町を出発して夕方サマルカンドに戻ってきた。そして6:30頃夕飯にと前に行ったラグマンセンターに再び行った。今日は食欲が旺盛だったのでラグマンとチキン&ポテトのセットも食べたが、ウズベキスタンに来て1,2番を争うクオリティーの食事で満足だった。
帰りにレギスタン広場に寄ってアイスを食べたりしてたら今日は週末だからか人手がやたら多かった。そしてレギスタンの奥の建物の方からやかましい音楽が流れているのでチェックをしに行ったら、そこでウェディングをやっていてステージ上ではダンスショーが行われていた。何やらとても派手な感じだ。
そして宿に戻りシーシャ(水タバコ)をやり、皆でまったりして夜を過ごした。