スマホも地図アプリも無くても冒険は出来た❕中国から中央アジア ~シルクロード横断ディープ旅~ ウズベキスタン編⑥
<ブハラ~サマルカンド>~地獄のサウナバスに耐え、新たなおとぎの世界にますますイスラム酔いが深まる~
《地獄の灼熱バス移動》
翌朝は最後のこの素晴らしい宿での朝食をたらふく食べチェックアウトして、ピーターカップルと一緒に3人で引き続き旅を続けていく。
ギュウギュウのマルシュートカ(乗り合いバス)で長距離バス乗り場までいったら乗り場は混雑していて、結局1000CMで目的地のサマルカンド行のバスを捕まえた。
バスはおよそ40人乗りくらいのサイズだが、立っている乗客も多く推定60~70名くらい乗っている。そして町を出ると周囲は完全たる砂漠で、どんどん太陽と共に気温が上がって行く。
外の気温自体既に裕に40度を超えているだろうが、この車内は殆ど換気は無く勿論エアコンなどない寿司づめの状態は、まさにサウナの中といった感じ。座っているだけでも頭がぼーっとしてくる暑さなのに、立っている人の中にもう老人と行った年齢の男性がいたので、スーパー紳士な俺は席を確保した他の誰もが譲らない中男気を見せ席を譲ったのだ。恰好いい~~、俺。
ただピーター達は、
”正気か、お前!この自分の誕生日ですら思い出すのも困難な暑さの中で、わざわざ早めに乗車して得た座席の権利を自ら放棄するなんて、ブハラで女に振られて気が狂ったのか!?”
、と俺の紳士的な振る舞いに対してそんな非難の言葉を浴びせて来たが、俺達はしょせん旅行者である。遊んでいるんだ。
地元の人達は皆遊びというより何らかの用事があってバスに乗っているという感じだ。それにもうこの中央アジアでは嫌と言うほどの親切を受けて来た。体力に自信ある俺様はへなちょこ西洋人どもとは根性が違うのだ!
が、しかし実際席を譲って立ってみると地獄が待っていた。。。
本当に車内は人の熱気で群れていて、窓は直射日光を避けるためとあまりの砂ぼこりの為空けられない。何とか後部の天井の窓は乗客達が協力して明けたのだが、それでも車内の体感温度は60度を超えていそうだ。
格好つけたが早くも参った俺は、そんな中なんとか座ろうと最後部座席の前の下にほんのちょっとだけ段差になっている所に腰を無理やり下ろしたが、先端には金具のバーが敷いてあるので見事にそれが太陽光で熱くなっており、座ってみたもののズボンの上からでも火傷するくらいケツが燃え上がっていた。
さらにその段差は幅5cmくらいしかないので、座ってると言ってもほぼ空気椅子状態なので汗がますます出て来て、もはや脳みそまで液体化してきて、1から10まで数を数える事が不可能になる程とろけてしまった。。。
《芸術的な古都・サマルカンドとの出会い》
そして5時間の死闘の末ようやくウズベキスタン第2の都市・サマルカンドに到着した。
昔ここは王朝があり栄えていた当時の歴史的重要なモスクとメドレセが町の中央にあり、レギスタン広場と呼ばれ町のシンボルになっている。
日本で言えば京都・奈良のような町か。モスクは横を通ったけだが、巨大なシルエットが迫力だ。そこから歩いて5分くらいの住宅地の中のゲストハウスにチェックインした。US$7でドミトリー朝食付き。
建物が中庭を囲む感じであり、中庭にはたくさんのチャリが泊めてあるのでどうやら今本当にチャリダーが多いらしい。こんなに死ぬ程暑いのにご苦労な事だ。疑問に思うのが、彼らチャリダーはこの砂漠を走る中どれくらい水を持って行くんだろうか?
俺もいつか絶対チャリで旅するのでそこが気になる。ただこの宿にはエアコンも無く、この地獄のような暑さから逃げ場がないので、そろそろ旅の疲れがピークに来てる俺はかなり参っていた。
夕方少し涼しくなったので早めの夕食をと、ピーター達が行きたがっているラグマンセンターという、タシュケントで行ったプロブセンターのラグマンバージョンがあるのでそこに行く事にした。
店内は小奇麗でラグマンだけでなく他の料理も置いてあったが、俺はやはりラグマンを頼んだ。ここは味も悪く無くまた値段も手ごろなので食事環境はブハラよりは期待出来そうだ。
外に出ると公園内にミニテーマパークがあり、昼間暑い分夕方以降人々が活発になるのか子供達で溢れていた。子供達は笑顔で皆挨拶してきて可愛いのだが、その分ここのアトラクションは観覧車など全てミニチュアで完全に子供向である。
そしてインターネットをやりにネットカフェに行くと、またあまりに遅いので一つのメールを送る事さえも諦めた。
《賄賂は当たり前!?夜のメドレセ潜入》
帰りに歩いていると右前方に昼間は目立ってなかった、グリアミール廟というメドレセがライトアップされていたので行ってみる事にした。するともう夜10:00を過ぎているのに、付近で子供達がたくさん遊んでいて太鼓たたいて踊ってたりしていた。
そしてこちらにハローとかあちこちから声を掛けて来て明るい雰囲気なので、ここら辺も夜そんなに心配する事はなさそうである。
グリアミール廟に近づくとライトアップがすごく綺麗で幻想的なので外から見ていたら、門番兼スタッフのオディール君22歳がしきりに中に入るように誘ってきた。もうとっくに閉館してるはずだが少しお金を払えばいいという。
ははぁ~ん、これは彼の小遣い稼ぎだな。俺達がディスカウントを強く要求したので周りにいた叔父と言う人達と相談して、それに応じ1人5000CMだったのが3人で10000CMまで下がったので入る事にした。
後々もこういう事がしょっちゅうあったのだが、皆こうして夜の門番たちは小遣いを分け合っているらしい。中に入ると天井や壁がゴールドで装飾され煌びやかだった。オディールが自らガイドしてくれたが、彼はオーストラリアに移民したいらしく英語を上手に操る。
そして宿に戻る途中はもう遅い時間なのだがまだまだ人がいて、そこらじゅうで声を掛けられる。皆挨拶程度はこの町では英語が出来るらしい。やはりウズベキスタン随一の観光の町だからか。
そして暗がりでいきなり現れたおカマ4人組を見た時はひっくり返るくらいびっくりした。ウズベキスタンにもオネエいんのかい!
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