スマホも地図アプリも無くても冒険は出来た❕中国から中央アジア ~シルクロード横断ディープ旅~ ウズベキスタン編⑦
<サマルカンド滞在①>~ダメな警察官との怪しいディールと夕日に染まった美しい旧王朝の町に再びハマる~
翌朝はのんびり起きて宿で朝食を済ませたが、悪くはないがやはりあのブハラの女将さんの飯にはかなわない。
《近づいてくる怪しい警察官とのディール》
そしてまずは中心的存在のレギスタン広場に行ってみた。中に入ろうとしたら正面から行かなければならないのだが、近々何かのイベントがあるらしく、中央部に観覧用のスタンドとその下にはステージが出来てしまってる。
写真を綺麗に取りたいのだがこの大きなスタンドが邪魔でうまく全景が取れない。そこでスタッフが目をそらした隙にスタンドに登り写真を撮ったり、そのまま下におりてステージの上に立ってピーター達とふざけて写真を撮ってたりしたら、向こうから一人の警官がスタスタと近づいてきた。
“あっ、ステージから降りろって怒られるのかな、しかもまだ入場チケットも買ってないからまずいな”と思っていたら、警官は不気味にニコニコとしている。
そして開口一番、
“もうあの公式チケット売り場で入場チケット買った?”
と聞いてきたので、正直に俺は
“いや、まだ買ってない”
というと、その警官は注意するどころか、
“それなら良かった。あの公式チケット売り場でチケット買っちゃだめだよ、高いから。だから私から買いなさい”
などとおかしな事を言い始めた。
彼のオファーの内容をよく聞くと、
“公式のチケット売り場でチケット買うと一人11800CMでモスクとメドレセの中には入れるが、ミナレット(塔)の上には上がれない。但し自分達から買えば10000CMでモスクとメドレセにプラスでミナレットの上まで登らせてあげることが出来る、何とお得なディールなんでしょう“
と迫ってきて何とも怪しい。
そして彼ら警官を通してチケットを買って入場するのであれば、今ではなく夕方7時に来いとのこと。その時間はちょうどサンセットなので一番良い時間帯みたいだ。
ここの公式のオープン時間は午後6時までである。ようするに一言で言えば賄賂であり、そして彼ら公務員の小遣い稼ぎだ。
〖公式売り場で買えばその売上げは国に行く事になる。そして我々観光客は通常ミナレットの上には上がれない。もし彼らから買えば20%近いディスカウントの上、ミナレットまで登れる。おまけにサンセットは綺麗で今の時間と違って他に観光客はいない。〛
誰も損はしない、一体こんなディールのオファーに誰がノーと言うのだろうか?
勿論俺の答えはイエス!!ディール成立!
そこでさっそく何も知らずにチケット売り場に向かっていたピーター達を差し止め、彼らにこの胡散臭い警官君を紹介する。それでここには今入らず7時に返ってくることにした。
《サマルカンドの街ブラと美人店員達との出会い》
その後一人でプレジデントホテルというホテルまでUSドルキャッシュを引き出しに行き、帰りに小さな商店に寄ってみたら店員でグラマラスな美人がいて、ちょっと話したりしたらパスポートのコピー代をただにしてくれたりしたので、調子に乗って一緒に写真を撮ったりした。いやー、今日はいい日だ、また来よう!
そして宿に戻りピーター達と合流してマーケットに行ってみる事にした。マーケットは意外と大きく、どこに行っても声を掛けられ皆フレンドリーだ。色とりどりのドライフードやシーシャ(水タバコ)の原料などの店は中央アジアならではの雰囲気。
シルクスザンニ (スザニ) 刺繍 クッションカバー CZ-187 49×45cm
下の方に行くとフルーツが並んでおり、食欲が徐々に失われていってる俺達にはオアシスに感じ少しフルーツを買った。
近くに小さな商店などが並んでいたので一軒の薬局兼日用品店に入ると、一人の店員がこれまた中々可愛かった。今度は美人というより可愛い系で、そういう子がタイプの俺にはたまらない。
粉コーヒーなどを買ってディスカウントを試みたがそれには応じてくれないが、辞書などを駆使して会話を試みるとこちらに興味は示してくれている。ここもまた来ようと思う。
マーケット内の食堂で脂っこい可もなく不可もなしと言ったランチを取った後、次に近くのビビハムニモスクに入ろうとしたが、一人6600CMと高いので渋っていたら裏から男達がやって来てディカウントに応じ始めた。
最終的に一人2000CMまで下がったので合意して中に入ったが、これはどうやらウズベキスタン観光の基本みたいだ。このカラクリを知れば通常料金を払うのはバカらしい。
働いている人達はおそらくそんな良い給料をもらってないのだろう。なので公式レートで観光客を入れるより、何組かディスカウントしてでもチケットを切らずに入れて、その分は現金収入として皆で分けているのであろう。
中はそれ程大した事なかったが、修復があまりされておらず壊れた感じが良かった。
その後一人でマーケットに戻りさっきのカワイ子ちゃんの店でシャンプーを買い、彼女に名前を聞いたり結婚しているかとか、ロシア語フレーズブックを駆使しながら話をして写真を一緒に取ろうとしたらすごく恥ずかしがっていたけど、承諾し一緒に撮った。これは少し通えばデートくらいいけるかもしれない。ただ言葉が全然通じないのでちょっとさすがの俺も外に誘うのは躊躇するが。
《ありがとうポリス・貸し切りミナレットでサンセットタイム》
そして宿に戻った後ピーター達と7:00過ぎにレギスタン広場に戻り、朝の警官Mrザイナディンに会って約束通り10000CM払って中に入った。
中を歩いているとメドレセで暮らしているファミリーが居て驚いた。普通にTVを見ていて、一体何の関係者だろうか、はたまた単純にこの世界遺産の建物の中に普通に家賃払って暮らしてるんだろうか。。
そしてミナレットの上に登る際、途中階段がらせん状に急な角度で続いており、何か映画かゲームの世界みたいで面白かった。
上の景色はサンセットとマッチして良かったが、前日の神がかった夕日に比べれば、期待してた程ではなかった。ただ下に降りると夕焼けの良い感じの時間帯になり、モスクの裏に夕日、地上の方には月、そして鳥の群れが飛んでいて何ともシュールで現実離れした情景だった。
ぼーっと見とれていると子供達も写真を撮ってくれとか来たりして本当にフレンドリーな人が多いと思った。今日は可愛い子とも出会えたし満足な一日だった。
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