スマホも地図アプリも無くても冒険は出来た❕中国から中央アジア ~シルクロード横断ディープ旅~ キルギスタン編②
<ビシュケク滞在>~つかの間の休息と新たな旅人達との交流~
《カザフスタンのトランジットビザ申請》
翌日は同じ宿に泊まっているオランダ人のおばちゃん2人組とマタンと4人でタクシーをシェアしてカザフスタン大使館に行く事にした。
なぜ俺は既に行って来たカザフスタンの大使館に用があるかというと、キルギスタンを回った後俺もマタンも次はウズベキスタンに行く予定である。そしてウズベキスタンに北回りで入る場合は、再度カザフスタンに一瞬だけ入国する必要があるのでトランジットビザが必要なのである。
このオランダ人のおばちゃん達はまだカザフスタンに行っていないのでこれから行くらしい。途中ビザ用の写真が無いことを思い出し、町に戻り写真を撮ってから大使館に行くと、旅行者の列が出来ており少し待ったがウルムチの時と違い人々が並んでいるだけましだと思った。
ただ当日はビザが発行出来ないのでパスポートを預ける形になった。明日出来るらしい、本当か?
《ベジタリアンに厳しい中央アジア》
腹が減っていたので町でランチを食べたが、肉と玉ねぎの炒め物は日本人の口にも合う感じで美味かった。ただマタンはベジタリアンの料理を頼んだが、通じてなかったのか肉が入っていた。
このマタンはベジタリアンなので中国でも中国人に書いてもらった中国語で、“私はベジタリアンです‘と記入されたメモを常に持ち歩いていたが、この中央アジアではそもそも皆朝から晩まで肉を食い、およそベジタリアンとはなんぞや?といった食文化なのでこいつにはこれから厳しい環境が待っているだろう。。
そしてその弊害がこれから一緒に旅をする俺にまで多々及んでくるとはこの時は思いもしなかった。
【ただこの時は、こいつは何でベジタリアンなんだ! 面倒くせぇなー、、、くらいに軽く考えていたが、その後マタンが後天的にベジタリアンになった秘密を、奴の言動から色々と頭を働かせて探っていく事になるとはこの時は考えてもいなかった。。。】
その後ウズベキスタン航空のオフィスを見つけ、帰りのウズベキスタンの首都タシケントからバンコクまでのチケットを調べたら、そこのカウンターのおねぇさんがすごい美人のウズベク人だったので、この次のウズベキスタンの女子にも大いに期待がもてそうだ。さらに両替をしに銀行にいったらカウンターにも美人が勢揃いしており、カザフスタンも最高だったがこのキルギスタンも予想に反して結構期待出来そうな感じで嬉しいぞ。キルギス女性を侮っていた。
そしてこの首都ビシュケクではアルマティ程でないにしろ、思ったより女性はイスラム・イスラムしておらず、くだけた感じでチャンスはありそうだ!
そして宿の近くでスーパーに寄り、食材やビールを買って帰った。その後宿ではひたすらまったりとしていた。
《さくらゲストハウスにて》
この宿のオーナーは前出の通り日本人の旦那とキルギス人の夫婦だが、旦那は若い頃バックパッカーで世界中を回ってたらしく、休みになると未だに家族でタイの無人島に行き魚などを焼いたりしてキャンプしてるらしい。
基本仕事は嫁に任せてる感じで本人はフラフラしてる。
ただここの子供達は本当に可愛かった。いってみればハーフなのだが、キルギスタン生まれにも関わらず、嫁が日本語を流暢に話すからなのか2人共流暢に日本語を話せた。2人共女の子で、小学校4・5年生くらいのお姉ちゃんと2年生くらいの妹。キルギス人も少し日本人に似てるからなのか、娘の見た目は2人共日本人そのまんま。
一緒にプールで遊んだが、人懐っこくて俺の事を”おじさん“ではなく”お兄さん”と呼んでいたので更に可愛さが増した。
ただここの嫁は滞在客にもアグレッシブで嫌な感じだ。チャリダーの欧米人達に足が臭いから何とかしろ、的な事を本人達に強く要求しているのを見て、とてもロンリープラネットで推薦されているような、“非常に暖かいアットホームな宿”とは言い難い。
そしてオランダ人のおばちゃん達と今晩料理をシェアする約束をしていたので、晩飯を共同キッチンで作り皆で食べ、飲んだ。このオランダ人のおばちゃん2人組は一人が約60歳、もう一人も50代といった感じで、職場の元同僚でもう30年近く毎年休暇を合わせて世界各地を旅行してるらしい。
それにしてもこのおばちゃん達はおそらくというか絶対レズビアンカップルなんだろうな、向こうから言って来ないので特に聞きはしないけど。。
D15 地球の歩き方 中央アジア サマルカンドとシルクロードの国々 2019~2020 (ウズベキスタン カザフスタン キルギス トルクメニスタン タジキスタン)