DavePerthのオーストラリア生活記&海外旅行記

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オーストラリアでの仕事探しについて③ ~優良な会社の見分け方・こんな会社はいやだ!!編~

<労働条件&環境は大事だ!!>

 

世界どこで働こうが労働条件や環境が良いに越したことはないでしょう。

 

私自身もオーストラリアで色々な職場で働き、それなりに良い所・悪い所がありましたよ、当たり前ですが。。

自分自身の経験や今まで出会った様々なバックグラウンドの人達の体験談などから、何点か違った角度から働く前に見極めたいポイントなどを今回は書いてみたいと思います。

*あくまで個人の経験から来る認識や見解なので、勝手な事も書いてますが一意見やひとつの情報として捉えて下さい。 

 

比較的優良企業かそうでないかを見極める視点は色々とあると思いますが、今回は求人広告・雇用主のバックグラウンドなどから考えたいと思います。

  

求人広告はその会社の質をある程度物語る

 前回の記事でリクルートサイトについて書きましたが、その中でSeekには割とまともな会社・組織が多く利用している、という内容がありました。

そういうちゃんとした企業の広告には最低限の伝えるべき情報が記載されています。労働者の権利をちゃんと守っている会社はそれだけ常にオープンに労働条件などを公開してます。

求人広告といえど法的効力のある文書になるので、載せている条件と実際が違えば法的に問題が出て来ます。よってうしろめたい会社はその辺はっきりとしていないことが多いです。

 

ちゃんとした会社が載せている情報は主に、

  • ポジションと明確な役割
  • 給与体系
  • 勤務体系・シフト
  • 応募に必要な基準・資格など

あと、オーストラリアのEEO (Equal Employment Opportunity)という雇用機会均等法の基準に明らかに反している内容の広告を載せてはいけません。

例えばオーストラリアでは表向き人権擁護の建前が強いです。

よって求人の際には応募者を人種・性別・年齢・性的指向・見た目などで選別する事は法的に禁じられています。(一部の特殊な職種・ポジションは除く)

なので求人広告に何歳以下、とか性別が関係ないポジションなのに男性のみとかいった内容はアウトです。ちなみに日系旅行会社が日本人ドライバー募集と載せてもアウトです!!(日本語が堪能なドライバーというのはセーフです。言語は能力・スキルのひとつなので。)

 

こういう法律・建前が厳しいこのオーストラリアでそれに反する事を載せているような企業は、それなりの質の低い人間が管理職にいると考える方が自然なので、ひとつの基準にはなります。 

 

基本ローカル企業の方が労働条件がいい確率が高い

 オーストラリアは多民族国家なので、世界中からの移民で溢れています。

言葉の問題とかもあるので、どうしても同じ言語をしゃべる人種のコミュニティーに依存しがちになり、働く場所もそのコミュニティー内で見つけているケースも少なくないはずです。

特に日本・中国・台湾・韓国・タイ・一部の中東・一部の南米出身者などに多く見られる傾向ですが、それで労働条件・環境が良くて法順守の意識も高い所ならば何も問題ないと思います。

でもやっぱりというか、そういう所の経営者って同胞を助けるというより弱みに付け込んで搾取するばかりの人間が多いのが事実です、悲しいかな。。。

 

自分や周りの人の経験・一般的な見解などでも、よく聞くのが日本・韓国・中国・タイ・ベトナム・イタリア・トルコ・インド系などの経営の所で働くと高い確率で労働基準法を無視している会社に出くわすと思います。(勿論中にはちゃんとしている経営者もいますよ)

根本的に、悲しいかなやっぱりコンプライアンスの意識が高い会社はローカル系かイギリス資本などの大きめのビジネスになってしまうと思います。そこの裏には歴史的・文化的に労働者の権利主張の強さが反映されているんでしょうが。。

 

でもローカル系の仕事などは言葉の問題などもあり、最初から壁を自分で作ってしまいワーホリや学生の人など尻込みしている人も多いと思いますが、やり方や選ぶ職種・職場によっては良い労働環境の仕事に就けると思います。

 

その辺をもう少し突っ込んで次回の記事に詳しく書こうと思いますが、上手くやれば良い労働条件で働けると思います。ようは行動力というか、色々と幅広くチャレンジしてる人で的確に自己アピール出来る人がワーホリとかでもいい仕事見つけてる気がします。

 

職場のハード面(労働条件・待遇など)とソフト面(実際の職場の人間・業務面など)

会社の労働環境をパソコンのハードとソフトに例えると、ハード面というのは会社の目に見える外堀、いわば労働時間・給与体系・他の色んな待遇や制度の面で、ソフト面は入ってから実際に分かる上司のやり方や人間性、細かい業務の遂行の仕方などの現場と考えます。

 

まずはハード面でその会社が良さそうかどうかある程度判別出来ます。

 

その際ハード面に関しては求人広告で分かる内容もあるし、または明確に条件など記載されていない事も面接で色々と確認した方が良いです。給料は勿論、(自分のビザの種類が何であろうが)有給休暇・シックリーブ(病欠の給与保障)など遠慮せずにしっかりと確認すべきです。

日本の方でそういう事を聞くことに抵抗ある人もいるかもしれませんが、(実際に昔僕も日本で就活した時の面接で有給制度などを質問したら、普通そんな事聞く人はいないと言われあまりのひどさにこちらから途中で帰ったりした事もありました)こちらでまともな会社はきちんと答えるし、心証が悪くなることもありません。

むしろ自分の労働条件も確認出来ないような人は成熟したプロフェッショナルではないと思われます。

*ただ中には(特にアジア系ビジネス)そういう所を濁したりする所もあるので、そんな所は間違いなく人権軽視のブラック体質な会社です。有給制度やシックリーブの制度を確認して嫌な顔をするような所はやめておいた方がいいです、絶対に!!

 

そしてソフト面の方ですが、勿論これは実際に働いてみないと分からない事が多いですよね。なので働く前に判別する事は難しいし、入ってから最初は良かったけど上司が変わる事もオーストラリアでは良くあるので、それによって急に雰囲気が変わる事もあります。

ただ、やはりハード面が著しく悪い会社がソフト面だけは抜群に良い!!なんてことはめったにないと思います。なので、やはり単純ですがハード面が良ければ確率的にはソフト面もましな可能性が高いと思います。

最初のハード面での法順守がちゃんとしていない会社は、その他の実際の現場の細かい所、業務に使う設備・道具・衛生&安全面・業務の連絡体系などもずさんな可能性が極めて高いです。

やっぱり名は体を表すというか、出来る限りハード面のしっかりした会社で働くのが結果的により高い確率で全てにおいてより良い環境であると思っていいでしょう。

 

まとめ

良い労働条件・環境の所を見つけるのは少々時間が掛る事もあります。

勿論皆生活があるからやむを得なくてっとり早い所で働いたりしちゃいますよね。ただそれをやりながら自分のペースで、良さそうな求人が出た時に応募したりして仕事しながらもより良い職場を探していけば良いと思います。

無職の時はどうしても焦って仕事を探しがちになるけど、仕事をしている状況なら一応あまり良くない環境でも収入は得ているので、無職の時よりはその辺余裕を持って探せます。

また現在の職場が気に食わなくても自分はいつでも仕事見つかったらこんな所やめてやるんだ!と思っていればアホな上司のたわごとも流していきやすいんじゃないだろうか。

 

という事で結論はやはり労働条件・環境が良い所を見つけるにはローカル系を探すのがいいのです。言語やビザの壁で中々尻込みしている人も多いと思いますが、ワーホリや学生の人達でもホテルなど多国籍な環境の職場で働いていた人達にも僕は沢山出会いました。

 

そういう自分が見て来た事を元に次回の記事でその辺の事を、もう少し深く具体例を挙げて突っ込んで書いてみたいので、少しでも参考になればいいなと思います!