DavePerthのオーストラリア生活記&海外旅行記

オーストラリア永住者の現地情報(生活・サーフィン・アウトドア)や海外旅行記など

海外(オーストラリア)移住へのアドバイス③~狙い目の職業からまだまだ移住・永住権の可能性はある!~

 

<狙い目はやはり地方雇用主スポンサービザか❕>

 

 

今回は前回からの続きですが、学校のコースが終わった後にいよいよその後のビザの申請に行く話をして行きます。

この記事を書くにあたって政府のホームページやビザに関する関連記事を見て少し情報をアップデートしてみたんですが、僕が永住権を取った2010年以降もどんどん永住権が難しくなってるという話を人から漠然と聞いていただけだったので、今回ちょっと調べてみて驚きました。

それは思ったよりその頃と変わってなかったんですね。むしろ後で出て来ますが、あるビザに関しては今年の11月から対象が少し広くなるみたいです。なので今でもオーストラリアの永住権の道は決して不可能ではなく、可能性は充分あると思いました。
ま、勿論それ相応の覚悟と労力・そしてお金の掛かるケースもありますけど。。。


ではビザの種類から見ていきましょう。



Independent Skilled Migration Visa (独立移住ビザ)

上記の学校で取る専門資格に大きく関連してくるのが、Independent Skilled Migration Visaという、スポンサー無しで自力で永住権を申請出来るビザ・カテゴリーです。
このビザは申請者個人の資格・年齢・語学・ワークエクスペリエンスなどをポイント化して、その合計点が永住権申請基準のポイントに達した人が申請出来るシステムです。

取る資格によってポイントが違うし、年齢は若ければ若い人ほどポイントが高いです。
また、ポイントが足りない場合でも政府が指定した 地方都市(その職種の技能を持った人間が足りない田舎)に住む事を条件に申請すれば通る場合もあります。


またポイントが足りなくて地方に行きたくない人でも、学校のコースが終わった後にGraduate Visaというビザを申請して1年半滞在期間を延ばし、その間に関連した職業についてワークエクスペリエンスを加算すればポイントも加算されるので、それから永住権を申請する人もいます。


ただこのビザの職業リストは数年に一回政府によって改定されたりするので、これからもしばらくはオーストラリアに取って人材が必要になりそうな資格を選ぶと良いと思います。
*ちなみに個人的な見解ですが、高齢化社会が進むオーストラリアでは医療関係の人材が必要であり次々と老人ホームも建設されているので、これからもナースの需要は高そうです。



RSMS(地方雇用主スポンサービザ)で永住権取得の可能性が今年11月に広がる❕❕

Regional Sponsored Migration Scheme Visa, 俗にRSMSと呼ばれる地方雇用主スポンサービザというカテゴリーもあります。


これは簡単に言えば、自分が勉強した資格(基本はDiploma以上)に関連した職業の会社の雇用主からフルタイムレベルのポジションをオファーされた場合に、その雇用主がスポンサーとなって永住権が申請出来るビザです。(あるいは日本で関連した経験が実証されればオーストラリアでの学校の資格が無くても申請出来るケースもあります)


ただビザの名前にあるように、オーストラリア政府が指定した地方のエリアでそのスポンサーを見つけなければこのビザは申請出来ません。
そして一番最新の移民法関連の記事を見る限り、今年2019年の11月にその地方エリアが広がるみたいです。

基本的にシドニーメルボルンブリスベン・パース・ゴールドコースト付近の主要エリア以外のオーストラリア全土が対象になるみたいなので、このビザでの永住権申請はかなり可能性が広がってきます!

僕が永住権を申請したケアンズはしかり、南オーストラリア州の州都のアデレードでさえも地方としてみなされています。
チャンスありです!

 

*ただこのRSMSは申請してビザが降りた後も、最低同じ町で同じ雇用主の元2年間働かなければならない、というルールがあります。まぁ辞めちゃっても殆どのケースがバレませんが、僕の知り合いの移民エージェントで働いている人曰く、たまに抜き打ちでエージェントを通して本当にその人がまだそこで働いているかのチェックが移民局からあるそうです。。。

 

今狙い目の職業は?

民法でその時その時オーストラリアで求められている職業リスト(Skilled Occupation List)というのがあります。要するにそのリストに載っている職業の有資格者や経験者は永住権申請の対象になる可能性が大いにあるという事です。


2017年4月18日にアップデートされてから現在に至るまでそのリストに変化はないみたいですが、参考までにこのリンクを見れば独立移住ビザの対象になっている職業リストが閲覧できます。

 

www.visabureau.com

 

何やらEnvioronmental EngineerやChemical Engineerなど難しそうな職業も並んでますが、スーパー専門分野ではなく、留学生に人気なのはSoftware EngineerなどのIT関係保育士(大卒に限る)・税理士などもう少し現実味がある職業ですね。

また先に出たナースも英語などかなり難解ですが、人気・需要も高いです。永住権取ってからも求人募集はたくさんあるので良さそうですね。あと、車の整備士も入っていたので、機械いじりが好きな人とかの選択肢の一つになるのではないでしょうか?
そして、一つこれは狙い目!って思ったのは、Plumber(配管工・水道工事・ガス周りなどの現場技術者)です❕❕

このPlumberも未だにリストに入ってて、見つけた関連記事によると今最も政府が技術者を増やしたいと考えている職業のリストのひとつで、2022年までに11%以上の職人をオーストラリアに増員する国家プロジェクトだそうです。


尚、上記に上げた職業が全て大卒レベルの資格が必要なのと比べて、どうもこのPlimberは他の記事では大学どころかカレッジでもDiplomaの下のCertificateのレベルで行けるような事が書いてありました。(もしかしたらスポンサービザの対象になる場合の事で、直接独立移住ビザで行けるかはちょっと不明ですが。。。)だとしたらこれ狙い目なんじゃないかと、、、実際大学なんていってたら生活費も含めて日本円で一千万円くらい最終的に掛かると思います。。

あとは保育士も大学まで行かなくて、カレッジレベル修了でもRSMSの指定エリアに住んでスポンサーさえ見つければ永住権に繋がっていくチャンスもありそうなので、これは可能性が高そうですね。今現在も求人が多い職種です。

 

まーあくまで参考ですので本気で考えている人は自分で色々調べて下さいね。

 

自ら事業主となって移住する

個人事業主となってビザを申請するやり方もあるみたいですが、これは本当にその事業内容や規模によって条件が色々あるみたいなので、やりたい人は個人で色々調べたり現地の仲介者・税理士などと綿密に事を進める必要があると思います。


全く新しい事業を展開するのもありですけど、どちらかと言うと既に売りに出ていて存在しているビジネスを買って引き継ぐ形でやるパターンの方が楽そうですが。。
*オーストラリアでは中小ビジネスの売買は個人レベルでも当たり前のようにそこら中で行われているので、特にビジネスを買うという事は特別な事ではありません。

ちなみに一つのサンプルとして、ゴールドコーストで少し通った中国語コースで一緒だったイギリス人紳士は不動産屋のフランチャイズの一支店のオーナーになり、そこから永住権を目指していましたが、オーストラリア市民または永住者を最低6人雇わないと条件が満たされないと言っていました。(これもビジネスの種類・地域・規模などによって様々かもしれません。。。)
但し、海外では日本人の仲介者でもこういったビジネスの売買などの際に、現地の事が分からない人を騙したりするケースもあるので、その辺現地を良く訪問したりと本当に慎重にやった方が良さそうですね。。



IELTS(英語テスト)はビザ申請に必要なので早めに準備しよう!

IELTSとは、オーストラリア政府がビザの申請の英語力証明に採用している共通英語テストです。
このIELTSは独立移住ビザでも地方雇用主スポンサービザでも申請の際には必ず求められます。ただし相対的に独立移住ビザの時に求められるスコアの方が高いので、やはり全体的にスポンサーを受ける会社に縛られるとか主要都市では申請出来ないというマイナス要素はあれど、ビザ申請までの過程は地方雇用主スポンサービザの方が比較的簡単でチャンスも多いと思います。

ただIELTSのテストはビザ申請前からさかのぼって2年間効力がある、というのが現在のルールみたいです。なので早めに余裕がある時に受けておくのがいいのかもしれません。

何故ってビザ申請前は書類を作成したり集めたりとかなりバタバタするからです❕❕

あと、それが学校の卒業間近だったら尚更ドタドタします。。。

早めに準備してればそれだけ余裕を持ってやれば、全ての書類とかがスムーズに行きます。

 

結局は結婚が一番手っ取り早い

今まで資格だ専門スキルだなんだと書いて来たのに、最終的に 身も蓋もない事を言ってしまえば、結婚が一番の永住権への近道です。

何せ莫大な費用と労力を学校に掛ける必要もなければ、スポンサーを盾に偉そうな経営者にこき使われることなく一人の異性を捕まえれば済んじゃうことですから。
ただ以前はオーストラリアでは結婚していなくても、内縁と言うか事実婚の形でもビザが申請出来ました。ただここ数年はそれに関してのチェックが厳しくなっており、正式に結婚してからビザを申請した方が通りやすいみたいです。


結婚を見据えた相手を捕まえたなら、早々としたたかにビザ申請の準備を進めておいた方が後々助かります。ビザ申請には最低一年以上パートナー関係を維持している事を証明しなければ通りません。
その証明として、二人で一緒に住んでいる家賃のレシート、電気代の共通請求書、銀行の共有アカウント(ちゃんと使用している事)、共通で使用している車の名義や保険など全部書類は取っておいて下さい。

ただ永住権欲しさに適当な結婚相手を見つけようとして失敗する例や、変な異性に引っかかったりする例も多々あるので気を付けて下さい。

よくアジアの女性をターゲットにして近づいて来る、アジア女性専門の悪い男も沢山います。彼らはビザをチラつかせて誘ってきますが、結婚するするといって結局せずに飽きたら次のアジア人女性に行ってしまうという、結婚するする詐欺を繰り返す輩達です。
勿論皆が悪い人間ではなく、ただ単に気が弱くてオージー女性が苦手なオージー男性もいて、そういう人は優しいアジア人女性を本当に求めていて、ちゃんと結婚して真面目に子育てしていた同僚や友人も沢山いました。

まあ、要するにいくら永住権が掛かっているとは言ってもちゃんとした相手を選んで結婚しましょう。後で痛い目見るのは自分なんで。。。


まとめ

ここまで書いてきたのはざっくりとした主要なビザへのプロセスです。
この他にも専門家に相談したら”そんな方法があったんだ!”なんて裏技もあるかもしれないので、とにかく色々と調べてみたら可能性が見えてくると思います。
しかし、全てのプロセスに共通した不可欠な大切な事があります。


それはその国の語学をきちんと学び習得する事です!

オーストラリアなら当然それは英語なんですが、これはどんなビザプロセスの手段を取っても絶対に必要となってくる基本的な能力です。

なので、次回からの記事では実際に僕が経験して感じた事や、上手く言ったやり方や色んな人を見てどんな勉強法が良いか少し突っ込んで書いて行きたいので、気になる人は是非読んで参考にして下さい。