スマホも地図アプリも無くても冒険は出来た❕中国から中央アジア ~シルクロード横断ディープ旅~ ベトナム編⑤
<タムコックツアー~ハノイ>~撫子を求めたツアーに空振り、しかし夜にリベンジ・撫子2人組との出会い~
- <タムコックツアー~ハノイ>~撫子を求めたツアーに空振り、しかし夜にリベンジ・撫子2人組との出会い~
- 《陸のハロン湾を攻めてみたら、のどかなベトナムの風景が広がっていた》
- 《奇岩の間を手漕ぎボートで進む優雅な時間》
- <ついに大和撫子との遭遇>
《陸のハロン湾を攻めてみたら、のどかなベトナムの風景が広がっていた》
翌日は朝8:30頃ツアーバスにピックアップされた。この日のツアーのメインはタムコックという〝陸のハロン湾”と呼ばれている場所。
何故ハロン湾に行ったばかりなのに似たような場所にまた行くのかと言えば、前出の大和撫子との出会いに凝りもせず期待していた為。が、やっぱりというか、下衆な祈りには神様は難聴になってしまうのか、バスに乗っていたのは撫子2人組ではなくカップルでした、、ちゃんちゃん。本日のツアー、終了。。
が、嘆いていても仕方ないので気を取り直しツアーを楽しむ事にした(最初からそうしろよ)。あまり興味の持てない感じの何も特徴が無い寺などに寄った後、小さな村でチャリに乗り換える。ここからランチ場所までチャリで行くというオプションをそういえば昨日選んでいた気がする。
走り始めるとチャリはやっぱり気持ちいい。そして途中の風景がまたのどかで最高だ。チャリから見えて来る風景には、
自転車と共に客を乗せ手漕ぎボートで川を渡る女性、
ライムストーンの山に響く爆弾の音(この辺りでは爆薬を使った何かの産業が多いらしい)、
やたらに縦に細長く聳える山々が緑深い田園風景にマッチした光景などが次々に現れ素晴らしい。
ただ借りる時にいやな予感はしてたのだが、このチャリは大正時代にでも作られた物なのか半端なく古かったので、途中でギアが完全に壊れ修理を試みるが、もう古すぎて全く直らず。
その後はペダルを空回りさせながら必死に漕ぎ続け進む羽目になる。ガイドとKのチャリも古いがギアは大丈夫なので俺はついていくのに必死。漕いでも漕いでも進まずに歩いたほうが早いんじゃないかという苦行に展開していく。ちくしょー!こんなにいい風景の中を走って(歩いて?)いるのに!
それでも道中素朴で雰囲気のある田舎の村などを通って進んでいると、川沿いの低い崖の斜面に一台の自転車とおばちゃんが倒れているのを発見。見ると後ろの荷台に引っ越しでもするのかと思うくらいに荷物を積んでいるので、バランスを失い崖に落っこちた模様。
そして重いので一人で持ち上げられずに途方に暮れた所に通りがかった我ら救世主。
チャリを止めおばちゃんの自転車を持ち上げると、こんなのを運転してたのかとびっくりするような重さいやー、ベトナム女性はパワフルだね。無事に救出し、おばちゃんに見送られしばらく再びペダルを空回りさせているとようやくランチ場所に到着。
ここはもうタムコック川下りの出発地点のすぐそばらしく、人がいっぱい。そこはバフェスタイルで、ヤギ肉などが食べられる。が、そのヤギ肉を口に入れた瞬間ベトナムに来て初めてまずい食い物に出会ったと思った。
《奇岩の間を手漕ぎボートで進む優雅な時間》
そしてランチ後小舟に乗せられ川下りがスタート。自分達もオールが渡され漕ぐ事も出来るが、基本は漕ぎ手の女の人が漕ぐ。景色はハロン湾に少し似た奇岩群(山?)が続き、期待していなかったがこれはこれでなかなかいい。なにかボートを足で漕いでるおっさんなどもいる。どうやらそれを見せ観光客から金をせびっているらしい。
我らが漕ぎ手は非常に遅く、どんどん他のボートに抜かれて行く。そしてかなり行ったところでようやくUターンし引き返す。その辺では一部岩がかなり水面近くまでつららのようて迫ってきており、頭を屈まないとぶつかってしまう。この洞窟みたいな所がハイライトだった。
そして帰りは自分達も漕いでいると、他のボートも客が漕ぎだしているようなので、自然とレースの様相を呈して来た。そうなると日本男児として負けるわけにはいかず必死に俺達も漕ぐ。何層か抜き(全くレースなどと思っていない人達は白けた顔で必死に漕ぐ俺達を冷やかに見ていたが)腕がパンパンになるまで漕ぎ続けゴールした。
満足感に浸りお礼を言おうと振り返り初めて我らが漕ぎ手のお顔を拝見したが、マスクもしてるしずっとおばちゃんだと思い込んでいたが(他のボートの漕ぎ手は皆おばちゃん)何と可憐な美少女ではないか!
レースなんかしてる場合じゃなくもっとコミュニケーションを取っておけば良かった。。チャリだけで無く色んな事が空回りしてるようだ。。
<ついに大和撫子との遭遇>
ツアーから帰り晩飯食う所を探し昨日食った辺りをふら付いているとまたもや一軒のこ汚いが地元客でめちゃ混んでいる食堂を発見。すごく狭く人も多く従業員が殺気立っているので忙しない感じだが、旨そうなのでここで食うことにする。
3階に通され色々と料理が来るとめちゃどれも旨いではないか!当たり引いたぞ!肉団子のトマトソース和えや煮物や白飯のクオリティーはチャンピオン級。腹いっぱい食ってやった。Kも同じくかなりご満悦の様子。
その後は水上人形劇を見に行くと、人気なのか観光客で席が埋まっている。これはエンディングで分かったが、実際に人形だけではなく操っている人達も水に浸かりパフォーマンスをしていたらしい。素晴らしい伝統芸能なんだろうが、フトドキ者の俺はなんと途中寝てしまいました。。
俺が行こうと言い出したのに、何を寝てるんだとKも呆れておりました。。。
いつの間にか人形劇が終わりを告げていたので、劇場を出て通りを歩き始めると人がいっぱい溢れていた。しかし敏感な俺の撫子レーダーは約10m後方に2人組の撫子を察知!このチャンスは逃せない。このままでは人混みに流され見失う事間違いないので、ある作戦に。
俺達の5m前方には見知らぬベトナム人夫婦と赤ん坊がいる。そしてその赤ん坊は世間的に見たらとてもかわいい部類に入る。そこで俺は普段全く他人の赤ん坊などには興味を示さないのだが、その親子の前で立ち止まり、
"わぁ~、めっちゃこの子可愛い💛”
と不自然にそこに滞在しこちらの方に向かってのんびり歩いてくる撫子2人組との距離を埋める。そして俺の思惑通り俺達の前を通りすがろうという彼女達はやはりこの赤ちゃんを見て立ち止まり、"可愛い~💛”と物申す。
俺は心の中で、《いや、君たちの方が百倍可愛いよ》と思いつつごくごく自然な流れで、
”この赤ちゃんすごい可愛いよね、ところで君たち日本から来たの?2人で旅行?”
などと話しかけると、彼女達も同じ赤ちゃんを愛する親近感からか極めてフレンドリーな対応。そしてそれが当たり前に予定されていた出来事かのように極めて自然な流れで一緒に歩き始め、俺の提案で昨日言ったチェー(フルーツシェイク?)通りに行く事にした。
彼女達は2人共清潔感に溢れ、明るく一緒にいるとこちらもテンションがあがる。屋台の氷にちょっとおっかなびっくりの様子だったが、食べるとかなり気に入ったみたい。旅行などの色々な話でテンション高く盛り上がる。年齢も24歳・25歳とベストコンディションで2人は東京で働いてるらしく、Kが今働いている所と近いらしい。チェーで盛り上がった後はこの日は健全に10:30頃にバイバイ。
明日のランチに再会する約束をしたが、彼女達は明日の夕方日本に戻ってしまうらしい。今回は勿論何も無く健全な交流になりそうだが、クレアーのあの重い一件もあるのでこうゆう爽やかな交流の方がいいかも。。
翌日は例の偽シンカフェ旅行代理店に行き、国境越えのチケットを買った。夜行列車で国境まで行き、中国側からバスで昆明の町まで行く事になった。
そして昼前に昨日の撫子達と合流し、ランチへ向かう。バックパッカーでもない若い美女達と屋台というわけにもいかないので、Little Hanoiとかいうちょっと小洒落たイタリアンレストランに入る。
パスタなどの食事はまあまあだったが、何よりテンションの高い彼女達との会話が楽しい。彼女達は本当に明るく、色々な会話が飛び交い楽しい。こういう旅行者同士の交流がしたかったんだよ、俺は。クレアーの鬼気迫る殺伐とした感じではなく、何とも和やかに酒も少し入り楽しい雰囲気でランチを終えリフレッシュさせてくれた天使達を見送った。
いいなぁ、Kは。日本に帰ってからすぐ会えるからね。日本人との出会いで何が悲しいかって、俺の場合その場では連絡先とか交換するが、結局日本とオーストラリアで距離があるので最初は連絡取ったりするけどその後会う事は難しい。俺以外の3人は帰国後も日本で飲み会とかやっちゃうんだろうな、俺抜きで。
ちくしょ~~、俺が声を掛けたのに!!
その後かの高名なベトナム国民の父、革命家のヒーロー・ホーチミン氏の博物館に行きそこで展示されているホーチミンのミイラを拝んでやろうと市バスに乗るが、さっぱりどこで降りていいかわからず、適当なころあいで降りててくてく勘に従い歩いていたが、全然着かない。
そこでようやく大きなホテルが見えたので、地図で現在地を確認すると全くちがう離れた方向に歩いている俺達。。何しろめちゃ蒸し暑く汗が半端ない。そこから軌道修正し、ようやく着くと何と金曜の午後は閉館とか。
バカヤロー!!
この炎天下の苦行を返せ!何だ、金曜の午後休みって。2度と来るか!そして近くにある箸にも棒にも掛からない小さな寺を見学し、あまりの暑さにタクシーで帰りましたとさ。
そして一息入れて、駅に出発する時間になったので慶と別れタクシーを捕まえた。
一人になると急に寂しさが込み上げてきた。
そういえばここベトナムでは一人でいる時間が殆どなかったので、余計に寂しさを感じる。ただこれから中国に向かい、本当の意味でようやく旅がスタートする感じだ!
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