スマホも地図アプリも無くても冒険は出来た❕中国から中央アジア ~シルクロード横断ディープ旅~ ベトナム編④
<カットパ島~ハノイ>~ベトナム人との交流を楽しんだツアーを離れた後は、ハノイでクレアー再び~
《たまには現地ツアーに参加するのもありかも》
翌日は朝ホテルでのバッフェだったが、揚げパン系がベトナムではしっとりとして抜群の食感が最高!
チェックアウト後ハーバーから船に乗り、甲板に出るとやはり景色は曇り空にマッチして幻想的だ。同じツアーのベトナム3人組のうちの英語が出来る一人がやたらに話掛けてくる。外資系で働いている彼女は、おそらく日本に興味がある様子。年齢は大学に行っていた年から換算して同じ30代半ばくらいだろう。
本土に戻ってくると港のすぐ近くにあるレストランで食事。こういう場所の利便性だけでツアーに使われるようなレストランに、ろくな所が無いのが通常のセオリー。が、そこはやはりベトナム。ここでも飯が旨いのでびっくり!
特にお約束のキャベツの鶏がら炒めはここでもあっさりなのに何故が相当に旨い。又、白飯は他の場所と同様に抜群の炊き加減。他のアジア諸国とちがい、ベトナムの米はパサパサしておらず、チャーハンでなくても本当に美味しい~~~~。そして炊き加減も絶妙で絶対日本人の口にはあうと思う。
途中寄ったサービスエリアの大きな店の中で、ろうあ者の人達が絵を描いているセクションがあったのだが、よく見るとそれは水彩画などでは無くて、縫い物で絵を作り上げていた。本当に精巧に作っており、普段こういう事で感動をめったにしない俺がしてしまった。。
なんか色々とベトナム人って料理もそうだし繊細な部分が多いな。仕事をきっちりやってるイメージが強い。その後4:30頃ツアーはハノイに無事到着して終了。
思ったより良かったし、たまにはツアーもいいかも。
《クレア―の恐怖再び❕一夜の過ちが重くのしかかる。。》
ただ念願の大和撫子と交流する野望はまだ捨てておらず、APTという日本人スタッフが多くいる旅行会社に行ってみた。そこで次の日のタムコックツアーと伝統芸能の水上人形劇のチケットを買い、旨い食べ物屋の情報などを聞いた。
明日のツアーは日本人が2人別に参加すると聞いて参加を決めたが、もちろんそれは若い女二人組を期待しての事。ただし恐れる事はカップルの可能性も大きいということ。これはもう明日になってみなければ分からない、賭けである。
その時何やら俺の携帯に電話が掛かってきたので出てみると、何とあのクレアーからだった。向こうも先ほど3日間のハロン湾のツアーから帰って来て、今日の夜中にベトナムを出るので会いたいと言う。
仕方無いので待ち合わせ場所に行き俺の友達を紹介するが、やはりぎこちない感じ。電話に出るんじゃなかったと後悔し、友人のKには気を使わせてしまうし面倒臭くなってきたので、一旦Kと飯を食い、その後クレアーと会う約束をした。
Kと夕食を食う場所を探してると、一軒の鍋屋を発見。鍋好きの俺達は誘われるように店内へ。鍋セットには野菜・肉・魚介類が含まれており、ボリューム満点。塩のダシにハマグリやコリッコリの食感の魚(何だったんだろう?)、肉・エビなどが合い最高!
最後におじやにしたいと思い生卵を頼むがなかなか通じない。ようやく理解してもらえ持ってきた生卵を鍋にぶちこみおじやを作っていると何がめずらしいのか店員が皆寄って来た。
どうやら生卵をぶち込んだのがよほどめずらしかったらしく、何事かそれを指さしあーだこーだ言っている。こんなに旨いものを知らないなんて可愛そうだなー、と思うが向こうは逆に気持ち悪そうにおじやを見てやがる、っけ。
その後Kと別れクレアーと合流しパブで話をしている時、ふと“今回の旅中に良い出会いや恋はしなかったのか?”と何気なく聞いただけなのに、イキナリ烈火の如く怒りだし、“ワタシはそんなに軽い女じゃない!バカにされた!遊ばれた!”と泣きわめき出し、俺をなじり始めた。
あっけにとられたと同時に、何でそんなに怒ってるのか、たかが出会って3日程の男に何を言ってるのかさっぱり分からなかったが、とりあえず地雷を踏んだらしく喚いて止まないので、まずは適当に上手い事言って落ち着かせた。
どうやら通りすがりの風来坊(俺)に本気になっているらしく、とてもシリアスなプレッシャーを掛けて来る。何か狂気的な感じを受けるので、この時点で2度と会わない事にすれば良かった。。
何なんだろう、中国の子は皆こんなんなんだろうか?
普通に考えてその日に出会ってホテルに着いてくるような女に誰がちゃんと付き合う事など考えようか。。それに俺が旅を終えてオーストラリアに帰ったら全く関係なくなるただの旅人通しのパプニングなのに。。
しかも言い訳じゃないが俺はあの日自分はそんなにやりたかったわけではない!
帰りたかったのに向こうが半分無理やりついてきた感じだったのだ!!なのにいつも男が悪いように迫りくる女の神経が全く理解不能である。ただこの時はまだこの場の面倒くさいのをしのげばいいや、くらいに軽く考えていたのだが。。
《伝説のホンダガールが今でも❕❕❓》
そして夜中1:00頃彼女の宿まで送っていくと、一台のバイクが一人になった俺の前で止まった。そのバイクには40過ぎと思われるオバハンが跨っており、媚を含んだ視線で“マッサージ?”などと言ってきた。
は!?、、間に合ってます!
と追い返した後、それが伝説の“ホンダガール”というホンダのカブに跨って売春を持ち掛け、合意した客を後ろに乗せて走り去るという、かの有名な売春婦である事に気付いた。
おお、貴重な体験をした!女が走り去ってから思ったが、ホンダガールってまだ存在していたのか!っていうか全盛期にやっていて、今現在も残り少なくなった現役ホンダガールを続けてる、そういう感じの女に出くわしただけではないだろうか。。他には見なかったけど、町の奥深くにいったらまだいそうだな。
恐るべし、ベトナム!!