DavePerthのオーストラリア生活記&海外旅行記

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スマホも地図アプリも無くても冒険は出来た❕中国から中央アジア ~シルクロード横断ディープ旅~ 中国編⑱

ウルムチ滞在②>~地獄に突っ込むカザフビザ申請と巨大ディスコでダンスコンテストに飛び入り参加パート2

 

 

《突然クラブに行く事になった》

そのまま宿で他の旅人達と談笑しながらゆったりしていると、昨日知り合ったスイスから来た若者二人が戻って来て、街のどこかでクラブを見つけたというので一緒にそこに行こうという事になった。

あともう一人、あの敦煌の宿”Zepher”で一緒だったマタンと共に4人でクラブに行く事になった。マタンは実はフランス人ではなくイスラエルだった。そして2人のスイスからの若者は、20歳のヘイドリアン22歳のビクトールという大学生だ。

中々タクシーが捕まらず、結局白タクを捕まえることが出来、スイス人達の記憶を頼りに進むと静かだった街中に急にネオンがある一角があった。そこは何件がクラブがあるエリアらしく、その中の良さそうな一軒に入っていく。

一階分階段を降りた所がメインフロアーになっており、実際中に入ると大きく人もいっぱいの巨大ディスコ(店の看板に"DISCO"と書いてあった)だった。昔何回か行った本木のベルファーレ並の大きさじゃないか、2000人くらいは入りそうな程でかいぞ。。正直こんな場所にあるとはビックリだ!

中国でクラブに来るのは初めてだったのでちょっとこの人出と大きさに驚いた。

 

ウルムチガール達は白人に弱かった》

勿論雰囲気や設備とかは一昔前のまさにディスコって感じなんだけど、それにしてもフロントサイドの中央にステージのような所があってそれを囲むようにテーブルが無数に並んでいる。そしてそれぞれのグループがそのテーブルの上に大量のビールやウィスキーを置いている。何か日本のクラブとかとは違って、それぞれのグループが各テーブルで楽しんでる感じ。

そして何やら従業員がこちらに来て、おそらくドリンクを買えと言っているらしい。

そういうシステムならしょうがないと他の3人にも言うが、連れのバカ3人は聞いていないのか勝手に動き回り、知らない中国人の女の子達に声をじゃんじゃん掛けている。その行動力は素晴らしいと思うが、本当にこいつら自分勝手というか店の従業員完全無視でドリンク買う気もなく女の子に話しかけている。。

従業員がしつこく食い下がって、ようやくやつらはドリンクを買わないとダメな事を理解し、一人25元という高いビール(それがここでは一番安いのでうちらは一人一本ずつしか買わなかったが、ここでは本来は各グループで纏めて20本とかのパッケージを買うのがマナーらしい)を買いようやく落ち着いたと思ったら、例のスイス人2人はガンガン女の子を誘っていく。

しかも男連れのテーブルでもおかまいなし。。

 

ここらの中国の田舎の女の子達は白人に免疫がなく弱いのか、奴らの非常識な言動にも逆に憧れの目を向けて相手したりしている。その流れで俺も一人中々可愛い地元で英語の先生をしているという子と話していたが、突然そのグループの女の子達が何やら自分の友達の男の子達に悪いからじゃあね、って感じで向こうに行ってしまった。去り際にその連れの男共は怒った眼でこちらを睨みつけながら行ってしまった。。

そりゃそうだろう、勝手に外国人のグループが自分達と一緒にいる女の子達に、中国語ではなく英語で話しかけ無礼に場を乱していたら。俺がやつらの立場ならあんな穏やかには済ませなかっただろう。。

それにしてもこのスイス人共はそれでも状況が分からずに、なんであいつら行ってしまったんだ?なんてキョトンとした顔をしている。そして引き続き他のテーブルにガンガン行き女の子に声を掛け続けている。。

 

こういう時にこういう奴らは痛い目にあった方がいいと思うのだが、現実の神様は欧米人には甘いのか、

一部の女子達はスイス人達を見るや一斉に目が💛になり、チヤホヤするので奴らはますます調子に乗っていくのだった。。

しまいにはよそ見して歩いてきて、ヘイドリアンと正面衝突しそうになったビッチ風の女の子が、ヘイドリアンを見上げて一瞬ビックリしたが、直ぐに目は輝きいきなり“I love you”などと抜かしいきなり抱き付いていた。

なんなんだ。。これだからアジア人の女はなめられ、また欧米野郎どもが調子に乗るんじゃないか!

このヘイドリアンなどは背も190cmくらいで、見た目も日本人の外人好き女子ならすぐころっとなりそうなのである。奴自身もこれまでに美味しい思いをしたらしく、チャイニーズの女は簡単だと抜かしてやがった。なのでここでも自信たっぷりに声をどんどん掛けていく。

もう一人のビクトールは実はスイスに移住にしたがもともとオランダとイタリアンのハーフらしい。そしてそのイタリアンの血が強いのか、こちらも一切躊躇せず女の子にも男にも話しかけている。

そしてもう一人残りのイスラエル人マタンは、彼らには遅れを取っているが女好きである事には違いない。

 

 

《ぬるいビールで日中外交❢ 何故か俺には男が寄って来る》

そのまま各テーブルをぐるっと回っていると、最初は場を乱す外人グループだったが、色々な人達と積極的に交流しているうちに、徐々にフレンドリーな対応が増え各テーブルでビールをおごってもらったりした。

だが、前出した通りここの客達は入場時に各テーブルで一気にビールを何十本も購入し、それがテーブルに置きっぱなしになるのでもちろんビールはぬるい。俺などもともとそんなビールが好きでない上に、温まったチンタオビールはこれ以上なく喉越しが悪い。。

しかし、せっかく出されたものはとせっせと飲んでいながら思い出したんだが、そういえば中国の人って昔から冷たい飲み物は体に良くないと言ったことを強く信じておりあまり飲み物をキンキンに冷やさないと聞いた事があるが、まさにこういう事か。

それにしても生暖かいビール飲んで彼らは旨いと思ってるんだろうか。。

 

そして勿論途中のテーブル各地でもスイスコンビの人気は高く、どこでもチヤホヤされていた。そして俺は今まで中国を旅してきて、特に女性にモテる気配はなかったが(クレアーを除く)、ここでも本当にモテる気配が全くない。。

日本人だからか、中国人と似たような見た目のアジア人など興味がさらさらないのかどっちでもいいが、とにかくスイスコンビばかり女子がチヤホヤしやがる。

ただ一方でテーブルを回っていると、男共の俺に対する歓迎が熱くなっていった。とにかく俺には何故か野郎共が沢山外交を求めて、ビール片手にやって来ては一緒に肩を組んで踊ったりと青春の一ページのような場面が度々あった。

彼らは決してゲイではないが、似たような見た目の日本人に親近感があるのかやたら俺達は友達だ!一緒に飲もう!という感じでうざいくらい歓迎してくれ、しまいには俺もこの男同士の暑苦しいノリがどんどん楽しくなってきてしまった。。

もう女などどうでもいい、俺には男の友情だ! 本当はどうでも良くないけど。。

 

《飛び入り参加のミスターコンテスト❢ オン・ザ・ステージ》

そして移動しながらステージ左脇のテーブルまでたどり着いた時、そこの連中もまた子はスイスコンビを、男子は俺を歓迎し盛り上がっていた。ステージ上では先ほどまでミスコンらしきイベントが行われていたのだが、仲良くなった野郎ども曰くこれからミスターコンテストがあるらしい。

なんでもステージ上でダンスして、一番客から人気あった男が賞品を貰えるとの事

そしてすぐにその男子のコンテストとやらが始まったのだが、どうやら自由エントリーらしく勝手に自信のあるやつ・目立ちたがり屋などがステージ上で一斉に踊り始めた。審査方法は客が判断して誰が優勝か決まるらしいが、スイスコンビも皆に押されてステージ上にいった。

そして何故か俺と一緒にいた男子軍団からも2人くらいステージに上がって行き、その中の坊主頭の一人が、俺を無理やりステージに上げそのコンテストにいつの間にか参加するはめになってしまった。。

 

もうやけになりステージで踊りまくり開き直っていたが、踊っている間は何が何だか分からず夢中で楽しかった。

ただ結果発表は嫌な予感が。。

MCがステージにいる野郎共を一人一人前にだしこいつはどうだった!?見たいなノリで客席を煽って行く。

客は気に入った男なら拍手や歓声を上げ、ダメならブーイング、実にシンプルな審査方法だ。そして順番が回りいよいよ俺が前に出されたが、結果は思った以上に無残で全く人気が無かった。。

おいおい俺は出たくて出たんじゃねーよ!! ちくしょーーー!!

 

だが冷静に考えれば、おそらく俺は今この場にいる中で断トツの最高年齢であろうし、日本から来たただのおっさんである。人気が全く無いのは火を見るよりも明らかだ。

 

ただ展開はますます嫌な感じになり、予想通りスイスコンビには絶大なる拍手喝采と黄色い歓声が送られやがり、晴れてヘイドリアンは本日のミスターコンテスト優勝者となり、高そうなブランデーだかなんだかのボトルを貰ってやがった。

女子の一部には今にもお持ち帰りされたい感満載の奴もいて、ここ中国にもビッチは確かに存在した。。

 

《怪しいウルムチ版・叶姉妹現る》

その祭りの後はフリータイムにまた戻り、各グループ毎に楽しんでいたが、ステージに一人やたら露出も多く派手な衣装を着た、中国系には見えないちょっと中東系入っていそうな得体の知れない女が踊っていた。

確かこいつはミスコンにも出てたとおもうが、かなり目立つ女だった。ウルムチ系叶姉というかキレイなのだが怪しい感じだ。案の定その一人叶姉妹女はヘイドリアンやビクトールに近づきかなり体が密着した濃い絡みで一緒に踊り始めた。

そして仲良くなった中国男子坊主軍団がその怪しい女を指さしながらなにやら俺の耳に囁いてくるが、激しい騒音の中何とか聞き取れたのが、”あれは実は男“レディーボーイ”といったフレーズだった。

なんと!あの一人叶姉妹はどうやらここに来る常連男子の間ではレディーボーイという認識で通ってるみたいだ。確かに振る舞いはそこらの地元女子とはかけ離れているし、そう言われれば納得しもはやおカマにしか見えなくなった来た

本当かどうかの真意は分からない。

 

だが後から叶姉妹と一緒にトイレの個室から出て来たビクトールから、その個室で実はリップサービスをしてもらっていたという話を聞くと、ますますレディーボーイを信じたくなった。。そのほうが面白いじゃん。。

何でこいつらばっかりこんなにいい思いをしてやがるんだ!という醜い嫉妬から来る俺の切な願いだった。。

 

しかしビクトールにその事を翌日話したが一切信じようとせず、あの子は胸もあったし絶対本物の女だ!!と言い張っていた。ただ目は泳いで動揺していたが。。
俺はビクトールに、

“お前は男にチ○コなめられたんだぞ!”とモテなかった腹いせにその事でかなりビクトールをしつこくいじって、後日他の旅人達にも言いふらしてやった。。

 

結局この日は疲れ切って午前3時半頃、同じようにモテないマタンと二人でクラブを出て30分以上歩いて4時過ぎに宿に戻った。だがモテて調子に乗ってるスイスコンビはまだクラブに残っていやがった。

 

今日は色んな事があり、特にクラブの件は良くも悪くも本当に印象的な出来事だったので満足な一日だった。麗江敦煌砂漠ツアーなどを超える、この旅ここまでで一番濃い印象的な一日だったかも。

 

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