スマホも地図アプリも無くても冒険は出来た❕中国から中央アジア ~シルクロード横断ディープ旅~ 中国編⑲
<ウルムチ滞在③>~中国の最後はしみじみとしたものだった~
《ローカルエリア散策と再びクラブへ》
翌日は朝起きても2度寝してしまい、結局動き出したのが昼過ぎだった。
宿でぼーっとしていたら韓国人の女一人旅がいて、イスラエル人のマタンも含めて3人で街をブラブラしに行ったまたウイグル地域の近くに行ったりして、途中ローカルの麺食堂に寄るが中国語しか通じないところだった。
このマタンはベジタリアンで彼は常に中国人に書いてもらった、漢字で”私はベジタリアンです“というメモを持ち歩いており、それを店の親父に見せて特別アレンジをしてもらっていた。
おまけにずうずうしく厨房に入り食材を指しあれはダメこれがいいとか我がままを言っていたが、親父は気の良い人で外人が珍しいのか、大笑いしながら楽しそうにアレンジ料理をマタンの為に作っていた。
厨房には他に若い少年が刀削麺(トウショウメン)らしき麺を切っており、こういう所はどこでも麺は手作りしてるのかと感心した。彼は若くでも非常に手さばきが素晴らしく職人技が光っていた。中国料理奥深し。
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夕方宿に戻ってダラダラして、初日一緒に散歩に行ったアメリカ人のサニーおじさんがウルムチを出るので彼を見送り、フランス人のデルフィンと近くで飯食って戻ってくるとドイツ人チャリダーカップルが新しく来て、宿に自転車を乗入れようとするのでそれを手伝った。
彼らは砂漠を無理なペースで突っ切ってきたらしく、砂嵐などで男の方の目の下が赤くただれていた。やっぱりチャリダーって無茶な人が多いのね。。そしてこの日はこのまま宿でダラダラして過ごした。
翌日は朝のんびり起きてデルフィンと一緒に無料の民族博物館に行ったり、本屋に行ったりして時間を潰していた。
そして夕方宿に戻ると、なにやらまたスイスコンビが例のクラブへ今夜も行こうと言い出す。そして宿には面白ハットがたくさんおいてあり、皆でそれを被ったりして盛り上がりそのままハロウィンのようないでたちでこの前の4人プラス3名が増え、計7名でクラブに向かった。
向かう時のテンションはMaxだったが、クラブに入ると中はこの前程盛り上がっておらず、おまけに今回は人数が多いのでまとまりがなかった。途中でピーターカップルは音楽のテイストが違うといいすぐに退散し、結局疲れていた俺も1:30過ぎに早々とクラブを後にすることにした。
やっぱり旅は一期一会だと思った。
同じクラブに行ったとしても、前回のような無茶苦茶な夜にはいつもなるわけじゃない。面白い事に遭遇したり何か特別な経験をする事は、タイミングや偶然による物も多いので、その時その時のチャンスを逃してはならないと強く実感した。
そしてこれでついに中国は終わり、明日カザフスタンへの移動を開始するのだ。
いや~、中国の後半にこんなエキサイティングなイベントが目白押しになるとは思わなかったな。。
しかしこれから旅は更に怒涛の勢いを増し、ここまでの旅がまるで前座であったかのように、俄然ハチャメチャになって行くのであった。。。