スマホも地図アプリも無くても冒険は出来た❕中国から中央アジア ~シルクロード横断ディープ旅~ 中国編⑥
<広州~シャオガン>~クレアーの生まれ故郷・ガイドブックに載っていない小さな町で更なるディープな中国へ~
《超ローカルな中国の町を体験❢》
翌日はクレアーの実家があるShauguanという町に行く事になっていたので早起きをしたのだが、クレアーはまだ時間に余裕があるからちょっとゆっくりしてから出よう、というのだが、電車のチケットを広州中央駅からShauguanに向けて7時に出発する特急を既に買っている。俺は自分で計算して今出ないと間に合わないんじゃないかと思ったが、地元の人間をリスペクトして彼女のタイミングで出ることにした。
すると案の定余裕で30分以上遅れて電車はとっくに行ってしまっていた。。
やはり時間の感覚が不思議な人だ。。
でも何とそのチケットは窓口で次に乗れるチケットに無料で変更してくれて助かった。
電車は思ったより近代的でキレイで、新幹線みたいに早い。これは最近出来た中国自慢の快速列車らしい。これが今では中国広範囲に渡って走っているらしいので、今後も使うだろう。何といってもこの国はバスだけで移動するにはデカすぎる。
40分程で目的地・クレアーの故郷・Shauguanにつくと、まず彼女の職場に行った。彼女はカナダかどこかで始まった、子どもの多言語教育のシステムを確立した塾?みたいなところの先生らしい。
そういえば彼女はついこの間まで旅していたので、ここの職場はまだ働いて2週間もたっていないはずだ。それでも昨日休み、今日・明日と少し働いたら俺の為にまた数日休むという。大丈夫か?
町自体はスモッグと古い建物で全体的に灰色のイメージだが、KFCの裏にあるその施設に入ると、中は何とカラフルな全くの別世界だった。本当にファンシーな色とりどりデザインで装飾されており、各部屋で子供達がお遊戯したり言語を勉強したりしている。
そしてここでは親も一緒に参加し、家庭でもどうやって子供を遊ばせるか、などを学ばせるシステムらしい。こんなのあるの知らなかったな。。結構進んでるな、こんな中国の片田舎の町なのに。
スタッフも町にいる不愛想な人達とは打って変わって、突然訪れた風来坊の外国人(俺)にも英語で明るく挨拶し、クレアーが授業を行っている間コーヒーなど出してくれた。
クレアーの仕事が終わった後、一旦バスで彼女の実家に向かう。
俺はまさか挨拶とかさせられるのではないか?など懸念していたが、勿論バリバリの共産主義の大学職員の両親に日本人を連れて来たなどと彼女も間違っても言えないそうで、ただ荷物を取りに来ただけらしく、安心した。
なんせ彼女の両親は3月の東日本大震災で日本が沈没し、日本人が全員死ねばよかったのに、と同じく抗日共産主義の親戚達と語り合っていたそうだ。。
でももし仮に、そんな両親の元に俺が”どうもニッポンジンですぅ~~“とか言って無邪気に遊びに行ったらどういう反応をするんだろう。。
その後は俺が泊まるホテルにチェックインし、町の中心街に向かう。ここは本当にローカルといった感じで、外国人を全くみない。歩行者通りやアーケードには店や露店などが立ち並び活気がある。その中に日本食レストランや韓国焼肉などもあり、やはり外人がいなくても今は日本食ブームなんだと実感した。
中国人エリートは日本をめざす - なぜ東大は中国人だらけなのか? (中公新書ラクレ 565)
翌日はクレアーが仕事に出かけたので、一人で町をブラブラして2元ショップで傘を買ったり、変な寂れたテーマパークを兼ねた公園をブラブラするが、子供とカップルがチラホラいるだけで本当に静か。
その後ウォーターパークに行こうと歩き始めるが、急にドシャ降りの雨が降って来たので宿に帰った。夜はクレアーとスープの専門店に行ってキノコのスープなどをのんだらこれが美味かった。