DavePerthのオーストラリア生活記&海外旅行記

オーストラリア永住者の現地情報(生活・サーフィン・アウトドア)や海外旅行記など

スマホも地図アプリも無くても冒険は出来た❕中国から中央アジア ~シルクロード横断ディープ旅~ 中国編⑭

西安敦煌>~ようやく旅の暗いトンネルを抜けるとシルクロードのオアシスが待っていた~

 

 

《再び一人に。そして旅は一気に加速して行く》

翌日はフランス3人娘とイボンの4人俺が昨日行った秦の始皇帝博物館に行くというので、列車の駅に向かうついでに一緒にバス乗り場まで行って、どのバスに乗ればよいか教える約束になっていた。

結局フランス娘達は寝坊しギリギリで向かう。

ローカル路線のバスがすぐつかまり昨日人に聞きまくって苦労して1時間掛けて見つけた博物館行の306番バスを今回は労せず見つける事が出来たが、何か悔しいぞ。。

 

俺が昨日一人で苦労してやっと見つけた306番のバスを、イボンは何の苦労もせず手に入れた上、その306番のバスはもはやピチピチ女子大生とのハーレム合コン遠足行のバスに成り代わっていたので顔がにやけてやがる。ちくしょーー!!

あと一日ずれていたら俺もこの博物館合コンに参加出来たのに!

もう敦煌行きの電車のチケット取っちゃってるし、また一人かよ!

 

皆とハグし(フランス娘達はとても柔らかかった)、俺との別れを惜しんでるフリをしながらも顔のにやけを隠し切れないイボンとフランス娘達とお別れして、俺は勇ましく一人で電車の駅に向かっていった。。

f:id:DavePerth:20190331162442j:plain

あっさりとハーレムの座を得、得意げなイボン。一方一人旅をこよなく愛する孤高の硬派の俺

【【ここでまた一人になったのだが、実はこの出会いをきっかけに旅の流れがぐるりと変わ、北京から退屈だった旅がここから一気に中央アジアまで延々終わらないジェットコースターのようなメチャクチャな旅になっていく。。

だから幸運の女神となったフランス娘達には感謝している。

 

そう、ここからがシルクロードの旅のスタートであり、俺の本当の旅もここからだった。旅はここから全然違うものになっていき、息をつく暇もない程のディープで破天荒な道中になっていった。】】

 

 

シルクロードが始まった》

今回の電車もまた丸一日近く乗ることになる。

そして席は上中下の中段。一番窮屈な感じでこれから丸一日ベッドの上でDSや読書くらいかやることがない。


そして朝ようやくDun Huang(敦煌の駅について降りると、そこはもう一面砂漠の世だった。

f:id:DavePerth:20190331163834j:plain

敦煌に着く直前の車窓から。砂しか見えない。。

f:id:DavePerth:20190331163925j:plain

敦煌の駅。砂漠に囲まれていて、今までとはガラッと景色が変わった

砂漠に囲まれた駅、何ともシュールな感じであるがとりあえず皆に続いて駅を出て宿までの足を確保せねば。宿は一応目星をつけてある。

西安のゲストハウスのロビーに申し訳なさそうな感じで敦煌ユースホステルの名刺が置いてあるのを発見したのだが、そこが何か町はずれの砂漠の方にあるということで、面白そうだったのでその名刺を持ってきたのだ。

そして駅を出ると大量の客引きがいて、その中の一人のおばちゃんタクシードライバーにお目当ての宿まで連れて行ってもらう事にした。車中しつこく次の日の莫高窟という敦煌観光の中心的な場所へ車をチャーターして行こうと誘ってくるが、あいにく180元という入場料にプラス車チャーターという高額な料金に見合う観光とは思えず、またこれまで中国を旅してきてこういった観光地の入場料の法外な値段に対する価値を見いだせないので、今は興味が無くなっていた。

よってお断りをする。

 

《森の中の素敵な宿とモノクロの世界の敦煌の町》

そしてお目当ての宿“Zepher”に着くと、そこは町からは完全に外れており、砂漠のはずれのオアシスの中にある宿といった感じで、木造のコテージタイプの部屋だった。中庭にはハンモッグがあったりして一目で気に入った。

f:id:DavePerth:20190331164650j:plain

このZepherという砂漠に近い宿。自然の中にある感じが最高!一目で気に入った。

f:id:DavePerth:20190331164831j:plain

中庭は雰囲気のある感じ。ハンモックや木のテーブルが森の中で心地よい

f:id:DavePerth:20190331164953j:plain

宿を一歩出ると砂丘に囲まれている。いや、シュールで別世界に来た

レセプションの眼鏡君は思いの他英語が堪能で、実に効率的に情報を教えてくれる。

頭も良く親切そうだ。今朝ちょうど俺と入れ違いでオージーとブラジリアンのカップルがチェックアウトしてしまったそうで、今は外国人は俺だけということ(このカップには後々色々と一緒に行動することになるのだが)。

 

何か雰囲気も良くスタッフも眼鏡君以外は英語が全く通じないが、皆とても穏やかで良い人そうである。ただここの難点は周りに何もないので、食事をする際もイチイチ町までバスで30分かけて行かなければならない

そして唯一のバスを捕まえて町に行くと、今までの中国の都市の感じとは打って変わって高い建物も無い、何とも古ぼけた感じのいい町である。町全体がモノクロ写真のようで味があり、歩いている人も少ない。

f:id:DavePerth:20190331165937j:plain

敦煌の中心街。今までの中国とはガラっと雰囲気が変わる、モノクロの世界

町を歩いていると何やら怪しげな日本語を話すおっさんに話しかけられた。この隋さんというおっさんはここで宿やレストラン、旅行会社などをやっているらしく、宿を移らないか?車でどこか砂漠の奥地に行かないか?などと勧誘してきた。

彼の客が書いて行った“感想ノート”を見せられると、そこには色んな日本人が”隋さんと色んな所に行って素晴らしい体験をしました、一緒に夜遅くまで毎晩飲みました“、などと書き込んでいた。

確かに砂漠の奥地にはまだ行く予定がなかったので非常に惹かれるものがあった。が、このおっさんは午前中から酔っぱらっていて、日本語が出来る事に甘えている感じがプンプン匂うダメおやじっぽいのでお断りした。それに俺は町よりあの宿が気に入っている。

f:id:DavePerth:20190331170328j:plain

写真を取ったら偶然入り込んでしまった隋さん。ダメな匂いが写真からもプンプン伝わってくる

f:id:DavePerth:20190331170439j:plain

お馴染みの、雑な日本語表示シリーズ。”おみやへ”って。。

一旦宿に帰りフロントで眼鏡君と話していると、素敵なオファーを頂いた。

明日ここに泊まっている中国人旅行者達がタクシーをシェアし、一日チャーターして観光スポットを巡りながら砂漠の奥地で夕日を見るという素敵なプランをしているらしく、ちょうどいいことにあと一席空いているという。

彼らも人数がいた方が一人分が安くなるので貴方もどう?と眼鏡君に薦められる。

これは何とも良いタイミングだ。砂漠に行くというのは素晴らしい。

あのダメ親父の隋さんの所で申し込まなくて良かった。

彼は色々と面倒くさそうだったし。。

 

 

《トイレットペーパー探しに困窮し、親切な人達に出会う心地良い町・敦煌

そして午後また町の方に行き、朝行った旅行会社のオフィスでウルムチ行き寝台列車のチケットを受け取った。

その後今後の為にスペアのトイレットペーパーを探して町を彷徨っていると、一軒の雑貨屋を発見。そこはいかにもトイレットペーパーが置いてありそうな雑貨屋なのに、置いていない。

しかしどうしても買っておきたかったので、暇そうに雑談している店員のおばちゃん達に腹が痛そうな仕草と紙で尻を拭くジェスチャーをしてみると、その中の一人のおばちゃんが合点がいったとばかりに着いて来いと手招きする。

店を出ると何とそのおばちゃんに手を繋がれ一緒にどこかへ連れて行かれる。まさかこんな中国の片田舎で中国人の見知らぬおばちゃんと手つなぎデートすること事になるとは!と思っておばちゃんに手を引っ張られ歩いていると、薄汚れたホテルに入っていき何やらフロントのお姉さんに交渉している。

どうやらおばちゃんは俺が今便意を催してると勘違いしてるらしく、ここに連れて来てフロントでこの人にトイレを使わせてやってくれ、とお願いしてくれたらしい。。

って俺は今したいんじゃないの!今後の為のペーパーが欲しいの!ってのが結局伝わらず、ホテルのフロントのお姉さんもニコニコと是非どうぞ、みたいな感じなのでとりあえずここで非常用に紙でも少しもらっておくか、とトイレの方に向かうと連れて来てくれたおばちゃんは満足そうに帰って行った。

いや~、ここの人たちも本当にのんびりして穏やかで親切な人が多そうだ!

 

が、トイレに入ると、、肝心のペーパーが無い!ってとなりの個室は、、無い!ってその隣も無い!結局トイレの中には全くペーパーが補充されておらず収穫はゼロだった。。でも帰りにもフロントのお姉さんはスッキリした?とでも言いたげな満面の笑みで送り出してくれたのだった。。


町を歩いているとさっきのダメ親父の隋さんにバッタリあったが、今回は軽くあしらうともうそれ以上は誘ってこなかった。

更に町をブラブラして夜市の方に行くと、人が結構出ており活気がある。並んでいる屋台の中からイスラム帽をかぶった親子がやっている店で羊肉の串焼きと、ビール&チャーハンを食べた。味は中々よかった。

これがこれから向かう中央アジアのメインの食事もこういう感じかな、と思うと悪くないな。

f:id:DavePerth:20190331173053j:plain

イスラム帽の親子の屋台、美味かった。違う文化の匂いにシルクロードを実感する

もうバスが無くなるので早々に宿まで戻る時の、途中の薄暗い砂漠の雰囲気はいい。

そして宿でネットをしていると、中国人でここに泊まりつつボランティアみたいなことしてる女の子と話をした。彼女はカナダに留学したらしく英語が良く出来、またここに来るまでに滞在した中国最西端の町カシュガルが大のお気に入りらしく、そこをやたらに押してくる。

よっぽど気に入ったらしく、いかに素晴らしい所かを語っている。ウルムチからカザフスタンを経由してキルギスに行くか直接キルギスに行くかまだ決めていないので、もし直接キルギスに行くならそのカシュガルも通るのでそれも楽しみの一つになった。

しかしここは皆親切で素晴らしい。

f:id:DavePerth:20190331173410j:plain

宿のすぐ近くの道。ラクダも行きかう

 

;スカイスキャナーの航空券比較

 

人気ホテル&旅館が最大50%オフ