DavePerthのオーストラリア生活記&海外旅行記

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ボルネオ島初上陸2016 ~目指せオランウータンとジャングル~② ブルネイ編

<小さな小さな王国ブルネイに上陸!>

 

 

《国際船でブルネイに向けいざ出発》

コタキナバルに2泊した後、友人の日程が数日しかないので翌日には弾丸のブルネイ行きを決行した。

ブルネイの正式名称はブルネイ・ダルサラーム国王様が国を仕切る王国で、国土は三重県と同じくらいしかない。

しかし石油や天然ガスが豊富で一時期はこの国の王様は世界一の金持ちと言われ、日本とも天然資源の輸出で深い関係があったりする。

そしてこの国はマレーシア以上にイスラムイスラムした伝統的な一面がある。

朝、コタキナバルの街はずれのJesselton Jettyという桟橋から毎日朝8:00にブルネイ行きの船が出ているので、7:00過ぎには宿から歩いてその桟橋に向かった。

チケットは予約無しでもあっさりと購入出来た。何か国際船に乗るというよりは、東京から大島に行くような感じでのんびりとした雰囲気だ。

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ブルネイ行きの船が出る桟橋。何かこれから外国へ行くという緊張感はない

乗った船が直接ブルネイに行くのではなく、一旦ラブアン島という島全体が免税になっている所でトランジットをする。ここはまだマレーシア領内で、一応免税という事なので酒が無くてはならない友人ブルネイでの酒探しに苦戦しそうなのを予想して、この島で大量に酒を購入していた。

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トランジットの待合室。本当にこのままブルネイ行けるのか?

 無事ラブアン島から時間通りにブルネイ行きの船が出てブルネイに到着した。

入国審査は簡単なもので、すぐ完了。バスで街の中心地へ行くと綺麗だが、人口密度は低そうでのんびりしている。

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ブルネイ初上陸!

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街は少し閑散としている。コタキナバルの喧騒から来るとなおさら

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アラビア文字がいい感じ

ブルネイに行ったら必見!水上生活者の集落を訪問》

街について宿を探したが、ここブルネイの宿の中には完全アルコール禁止の宿もある。
アルコールがなきゃダメな友人はそういう宿は到底無理なので、結局ロンリープラネットに乗っていたゲストハウスのドミトリーに泊まる事になった。

その後このブルネイ観光の目玉の一つと言える、水上生活者の集落の見学に出かけた。

波止場から見える真正面にその水上集落が存在していて、そこまではボートで行かなければならない。そのボート往復の料金は、二人で15ブルネイドル。ブルネイドルは1シンガポールドルと等価なので、約1000円強といったところか。

その水上集落で下ろしてもらい、後は自由に集落を散策する。要するに木製の細い橋が至る所に網の目の様に張り巡らされていて、それが道の役割をしているので、生活者はそれを歩いて村の中を行き来している。陸に行きたければボートで行って出勤って感じ。

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いざ、水上集落に向かって出発!

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周りから見ると水上集落はこんな感じで家が浮いている

生活者の人達の中をお邪魔させてもらうのだが、向こうも慣れたもので写真撮影も心良く応じてくれるし、笑顔でそこら中から挨拶が飛んでくる。

そして家の感じが正直言ってボロイので、難民みたいな生活を想像している人も多いかと思うが、その生活は決して貧しくはない。まずここにはちゃんと電気・水道も通っているのだが、それだけではない。TVの衛星放送やインターネット環境も整っている。

そして水上村にはちゃんと学校・病院・警察などの施設も整っており、何不自由ない暮らしを営んでいる。そして皆漁師ってわけじゃなく、普通に陸の街で働いていたりする。

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家は全然不便そうじゃない。

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家の近くで魚を取って、家の前で魚を干す。何て効率的なんだ。。!

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この橋一本一本が道となって家と家を繋いでいる

じゃあ何で水上にわざわざ住んでいるんだ?

 

という疑問はさておいて、俺が今ふと思い浮かぶ理由は、ここ熱帯のブルネイにおいて夜が陸より少し涼しくて快適そう、である。

ただちゃんと水上生活者にはエアコンも持っている人が少なくないが。。。

 

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生きる化石カブトガニ! 気持ち悪いがこれ、コタキナバルで食べられる、、っうぷ

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ここを渡って隣村のあの子に会いに行ける。。

水上村の散策に満足して夕暮れのお祈りを見ようとモスクに行って見た。

ここのモスクは夜ライトアップされ、まだ新しいのかとても綺麗だった。そして男達のお祈りと街に響くコーランの音色はやっぱりどこで体験しても異国情緒を強く感じる時だ。

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お祈りをしにモスクに入っていく男達

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俺達部外者は中には入れない。外からその様子を見させてもらう

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暗くなるにつれシュールになっていくモスク・ザ・ブルネイ

 

ブルネイで酒は手に入るのか?アルコールを求めて彷徨い女子高生に説教される》

その後夕飯を食いに屋台街に行くが、ここブルネイはコタキナバル周辺よりももっとイスラム色が強いので、一切アルコール類を置いていない。

そこで友人が店の人に、ラブアン島から持ち込んだビールを宿からここに持ってきて飲んでもいいか?、とたずねてあっけなく断られていた。

アルコールが無いとダメな友人は次第に焦りからか額に脂汗が浮くようになり、もはや彼の頭の中には今晩このブルネイでどうやってアルコールを手に入れるか?という一点が頭の全てを支配してしまっていた。

よって宿がある旧市街エリアとは別のニュー市街のエリアに行って、中華レストランならこっそりとアルコールを出しているんじゃないかと探しにいった。

この時友人の顔にはもはや悲壮感すら漂っていた。。

そして思ったよりもブルネイの戒律は手強く、何件かの裏通りの中華レストランとかにも当たってみたが、結局アルコールを置いてあるレストランや店は皆無であった。。

 

そこで近くを歩いていた中華系の家族に、どこに行ったらアルコールが手に入るのか聞いてみたら、お母さんが英語の出来る高校生くらいの娘にバトンタッチしてその娘が我々に、

”あなた達ここはブルネイよ!わかってる!?アルコールなんてあるわけないじゃない!!じゃあ何でここに来たの!?”

と100%ごもっともな厳しいご指導を10代の娘さんに頂いた。。。

いや、俺は要らないんだよ全然。。こっちの連れが欲しいってだけで。。。

 

結局これはもう諦めなければならないので、気分転換に車をチャーターして先ほどお祈りを見たモスクより煌びやかで豪華なモスクへ行ったりしてこの日は宿に戻った。

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ブルネイでもシーフードは絶好調!思ったよりリーズナブル

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金ぴかモスク

 

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中もゴージャス!

 

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ブルネイのサンデーマーケットと印象深い運転マナー》

翌朝は朝食に飲茶を食べた後、川向うのサンデーマーケットに行って見た。

行く途中も思ったのだが、実はこのブルネイで一番印象に残ったのは、車の運転マナーである。

通常東南アジアは地域差はあれ、どこに行っても基本は運転が荒い!とにかく脂ぎった焼肉のタレのような運転をするドライバーが多く常に気を配らなければならない。

しかしこのブルネイでは全てのドライバーがまるでガンジーのように争いを避け、歩行者が視界に入ると、そこが横断歩道であろうとなかろうととにかく停止する。

俺は特に渡るつもりもなくただ道端でボーっとしていたりしても、キキッと俺の前で車が必ず停車してさあ渡りなさい!的な笑顔を向けられるので逆に恐縮してしまうほどだ。

なので渡るつもりなくても渡ってしまったりする。。

まーちょっと来たくらいでは分からないけど、ここの人達はそういう気品的な物も他のアジア地域とは違うんだ!というプライドも強くあり誇りを持っていそうだ。

 

マーケットはここブルネイでもやっぱり活気があった。

手製の編み込んだ手提げバックなどはアジアの国々の定番ではあるが、なんかもう少し一品一品が質素で丁寧な気がする。(思い込みか?)

 

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マーケットはどこでも活気がある!

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手製のグッズ。何か他の地域より丁寧に作られている気がする。。

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これ試食させてもらったら、見た目とは裏腹にスイカの味がした。。

マーケットも巡り、昨晩行った金ぴかモスクに礼拝を見に行ったりしているとフライト時間が迫ってきたのでブルネイ国際空港に行き、帰りは飛行機でコタキナバルに帰ってきた。そして予定フライト時刻は35分だったが、実際に離陸の瞬間から着陸までを図ってみると、何と19分だった。。

近っ!!

という事で弾丸の1泊二日のブルネイトリップは慌ただしく終え、記憶に残っているのは運転マナーのジェントルさと、アルコールを追い求めて女子高生に説教された事だった。。

明日からはようやく旅も本番、ボルネオのジャングル第一弾だ!

どんなとこか楽しみだな。

 

マレーシア航空で飛び立とう【Malaysia Airlines】