DavePerthのオーストラリア生活記&海外旅行記

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ボルネオ島初上陸2016 ~目指せオランウータンとジャングル~⑦ 隠れ家的ビーチ編

<隠れ家的ビーチでまだ見ぬ波を探せ!>

 

《 まだ知られていないサーフィン楽園は存在するのか!?》

山から帰ってきて一泊コタキナバルでした後、翌日早々また別の場所を目指した。

そこはTip of Borneoと呼ばれるポイントで、名前の通りまさにボルネオ島の北東の先端にポツンと出っ張っている所である。

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地図でピンが刺さっている場所で、フィリピンと目と鼻の先

今回レンタカーを借りたりしていないので、ここまでの足はまず起点になるKudatという町まで行かなければならない。そこまでお馴染みの乗合いバスで3時間ちょっとかけてそこに着いてから考える事にした。

一応Poring近くのジャングルロッジ・Lupa Masaと同系列のロッジがこの近辺にあるという事でコンタクトを取ってるのだが、一向に連絡がつかない。

そこの住所は分からないので、もしこのまま連絡が繋がらなければそこを諦めロンリープラネットに乗っているエコロッジにコンタクトを取ってみるつもりだ。

 

相変わらず乗り合いバスは荷物と人でパンパンになるまで出発せず、出発した時には既に汗がダラダラと止まらないくらい人と熱気にあふれていた。。

それでも無事に昼前にはKudatの町についた。ここは港町で本当にのんびりとした眠気を誘うような町だった。

ここでもやはり例のLupa Masa系列のロッジには繋がらないので、ロンリープラネットで紹介されていた、Tampat Do Amanというイギリス人と現地人のルングス族Kudat周辺のこの地域ではルングス族という部族の人が多い)の妻で経営している所にコンタクトを取ってみた。

そこの宿のシャトルバスが今俺がいるすぐ隣のカフェから30分後に出ると言うので、そこで待っていると一人の現地人のモスというドライバーが現れ、彼ともう一人、ドイツ人旅行者のマーカスという若者と一緒にTip of Borneoを目指して出発した。

 

町を抜けると完全に南国の森と田園風景が広がっており、今まで行った山間の森や川沿いのジャングルとは違った風景が広がっていた。

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Tip of Borneoのビーチに向かう道中。のんびりとして、民家や建物も少ない

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ちょっとした集落

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ヤシの木の多さが南国風の味を出している

 とりあえずTampat Do Amanのロッジに到着し、そこを見て泊まるかどうかを判断するのだが、ここはシングルタイプとロングハウスという原住民のルングス族の伝統的家屋の様式と2種類の選択肢があるのだが、今日はシングルタイプしか開いていないという事で、そっちに泊まる事に決めた。

ただそのシングルタイプは異様に狭く、また高さが屈まないと入れない程低いので決して快適では無い。勿論今までのジャングルロッジ(Lupa Masa/Batu Putehのエコロッジ)同様電気などはなく、そしてトイレは共同のエコなKompas toiletと言えば聞こえは良いが、いわゆるボットン便所である。。。

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この木に隠れるようにあるのがシングルタイプのコテージ。中は立ち上がれない程狭い。

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これが噂のKompas Toilet。用を足したら脇にある木くずを被せるのがルール!

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これが伝統スタイルのロングハウス。その名の通り、長い!

《新たな楽園!?を見つけた?》

そしてこのTampat Do Amanのロッジは不便な事にビーチまで歩くと遠いので、いちいち例のドライバーのモスにピストン輸送を頼まなければならない。ま、この狭い部屋の中にいても何も出来ないので、勿論にビーチに直行することにした!

行って見ると同経営のレストランがあるのだが、目の前にはあまり人のいない静かなビーチが広がっていた。南国の雰囲気そのもので、基本白人旅行者がメインらしいのだが、この時はイースターホリデーもかぶり、マレーシアの他の地域からの旅行者も多かった。

ただ何もない時期はただひたすらのんびりとした静かな時間が流れているのだ。。

 

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静かなビーチ。南国の時間が流れる。。

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これでも人がいる方?

この数キロ続くビーチ沿いにはあと何件かホテルやロッジがあるみたいなのだが、俺の泊まっている所は西洋系のバックパッカーばかりである。なのでここ一か所に殆どの白人旅行者が固まっている感じなので、すぐに色んな旅行者と仲良くなりビーチの散策や夕日を見に行ったりしたが、他の地元の人などは別のコテージやホテルに泊まってるみたい。

また、ここでキャンプしても面白そうだな、と思った。いつかやってみようと思う。

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夕日は目の前のビーチに沈んでいく。。。


世界の絶景 楽園&秘境

 

《ローカルサーフィン事情について》

実はここに来た理由のひとつに、ここでサーフィンが出来て何人かローカルのサーファーが存在するという噂を聞いた事があったからだ!

しかし今は乾季だからか、全く波がなさそうである。。。

俺はこういうエクスプローラというか、あまり知られていないサーフスポットを探したりすることをこれからもどんどんやっていきたいので、ここにも多少の期待をしてきていた。

今の所はまだその片鱗は見せてくれないのだが、、、

しかしこのレストランの裏の倉庫にも古くボロボロのサーフボードがあるし、となりの敷地でサーフボードをレンタルしている地元サーファーのシディーという男がいたので彼に話を聞いてみた。

するとやはりここのサーフシーズンは雨期に入る9月くらいから波が出始め、11月~2月がピークでこの3~5月は特に波がないらしい。。。とりあえず今回は季節外れなんで視察だけのつもりで来たが、少しでも波があればこの誰もいない海でサーフィンしてみたい。

そう、いつも入っているオーストラリアの海は波が良くても常に人で溢れているので、混雑が大嫌いな俺はアジアや他の地域で自分のサーフィンオアシスを見つけたいのである。

シディーから色々と話を聞き、ここには8名程のローカルサーファーしかいなく、勿論皆顔なじみ。そして俺の泊まっているTampat Do Amanのレストランの若き料理人のケンと言う男の子もこの地域の中心的なローカルサーファーである事を知った。

 

そして彼らと今後何度もここに足を運ぶ俺との間に友人関係が出来、ここが俺の新たな心の故郷になっていくとはこの時は想像もしていなかった。。

 

そして翌日もしもう少し波が上がったらシディーのボードを借りてサーフィンをしてみる約束をして彼と別れた。

 

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実はサーファーだったコックのケン。今後も付き合っていくことになる。。。

そのまま夜までビーチに滞在して、顔見知りになった旅行者達と夕食をこのレストランで食べ、そのままビーチで軽く飲んだり星を眺めていたりした。

空には勿論満点のが輝き、ここは北半球なのに赤道が近いからか、オーストラリアでいつも見てる南十字星などの星座に加えて普段は見れないオリオン座などの北半球の星座も同時に見れて何か不思議な感覚を覚えた。

 

本当このままビーチで寝てしまいたかったが、あの常に部屋の中でほふく前進を強いられるほど天井が低く狭いロッジで眠りについたのであった。。

 

《季節外れの波が突然やって来た!》

翌日も朝からビーチに行ったが波はやはり全くなかったので、近くを散策して他のビーチの歩ける所まで行ったり、Tip of Borneoの名前の通りのこのボルネオ島の際北東端の2km先のポイントまで行ったりした。

このTip of Borneoの岬の先端には記念碑が設置されていて、その先崖を降りて少し歩けるようになっていたのでそこの波もチェックしてみる事にした。

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上から見たビーチ。綺麗だがまだ波は何もない。。。

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Tip of Borneoの記念碑。ここはボルネオ大陸の果てだ!

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崖の下の最先端。ここもうねりが入ればサーフィンが出来そうだ!

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綺麗なのは事実だ。これで波があれば。。

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そして夕方近くになりほんの少しだけ波が上がったので一時間だけ昨日知り合った地元サーファーのシディーからショートボードを借りてサーフィンをした。

ただ小さいのとボードがかなり古くダメージがあるので、波に乗ったと思っても、ジャバンって感じでアクションも殆ど起こせず終わってしまったが、とりあえず少しでもここで入れて、次にもっといい時期に来て思いっきり人のいない海でサーフィンを楽しんでやろうと思った!

 

そしてこの夜もまた新たにやって来た旅人達と夕食を食べながらを見てビーチで寝転がり、夜まであれやこれやとお互いの旅の話などをして夜は更けて行った。。

 

翌朝はもうコタキナバルまで戻らなければならなかったので、荷物をまとめてビーチのレストランに帰る前に朝食を食べようと来てみたら、、、

 

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突然のこの朝現れた波!!形はまだ良くないが、午後の満潮時にはもっとよくなる。。

昨日まで殆どなかったうねりがいきなり入ってきたのか波がどんどん来ていて、ローカルサーファーが数人入っていた。なんとその中にコックのケンもいて、キッチンは女の子が一人で切り盛りしていた。。

いやー、びっくりした!!昨日までは湖かってくらいフラット(波がない状況)だったのに、今はたまに来るセットで頭以上の波が来ていた!!

ただ海を眺めるだけで入っていないシディーに何で入らないのかと聞くと、今現在朝は干潮で波の形がダンパー(形が綺麗に出来ずに直滑降で割れる波で、あまりサーフィンには適してない)気味だが、午後には満潮になりもっと乗りやすい波になり、予報ではサイズが更にどんどん上がるというので、彼は午後入るそうだ。

いやー!後一日伸ばせばよかった!

 

しかし今日にはコタキナバルに戻って、明日の朝早くにオランウータンのラストチャンスにダナンバレーに向かわなければならなかった。もう全部金も払ってあるし、決まった曜日にしかダナンバレーには行けないので、泣く泣く指を加えてローカルサーファー達を眺めていた。。

 

まだ干潮でダンパーの波だが、午後には満潮に向かいサイズも上がるらしい。。

surfing in Borneo from Dave Yanagiba on Vimeo.

 

そしてKudatの町までの送りのシャトルバスの時間が来たので、後ろ髪を惹かれながらドライバーのモスや他の人達とバカ話をしながらKudatまで向かった。

 

今回はたった2泊しかしなかったし、俺自身も今まで色んなこういった隠れ家的なビーチにも無人島でサバイバルなどもしてきたのに、何故かこの村には強く惹かれるものがあった綺麗なビーチも腐るほど見て来た。なのに惹かれる理由が何だか分からない。それはローカルの人の感じかもしれないし、まだ見ぬ波と人のいないビーチでのサーフィンへの憧れかもしれないし、何かの可能性を感じたのかもしれない。

とにかくここへは帰ってくると自分で何故かこの時確信に満ち、今度こそ帰ってきて波をあっててやる!と誓ったのだった。

 

そしてKudatからコタキナバルに行く乗り合いバスでギュウギュウに詰め込まれながら、いつものLucy's Homestayのゲストハウスに戻ってきた。

明日からはまたガラっと変わってオランウータンのラストチャンスに、正真正銘の恐竜時代からのジャングルに乗り込んで動物探検をするのだ!

旅ももう終盤、あともう人盛り上がりが欲しいし、執念でオランウータンに出会ってやるぞ!

 

成田からコタキナバルまで週2回直行便有り!